前回、ネットショップについて記事を書きましたが(参考:ネットショップについて)ASP型のネットショップの中で、最も利用されているのが、Shopifyです。
世界175ヵ国で展開し、約170万店舗で利用されています。グローバルな流通総額は51兆円を超えており、さらに今後も増加していくことが見込まれています。
Store Leadsによると日本でも急激に需要が伸びており、現在約2万店舗があります。
Shopifyとは?
Shopify社は2004年でカナダで設立され、ニューヨーク証券取引所で上場している企業です。
海外では有名なEC構築プラットフォームですが、日本では2017年から進出し、2018年から日本語対応が行われ、現在では管理画面なども日本語で対応できるようになっています。
最低限備わっている機能でまずはネットショップが開設でき、必要な部分のデザイン性やカスタマイズ性の自由度が高いことから人気が出ています。
多言語・他通貨も対応、50言語・130ヵ国以上の通貨に対応しており、越境EC向けに作られています。
また通常の商品の他、コンテンツ・ダウンロード商材などの販売も出来ます。
Shopifyのメリット
①ECサイトが比較的低コストで導入できる
初期費用がいらず月額課金制で、決済手数料も低めです。
ランニングコストを低めにはじめることができ、将来的に販売力があがってサービスを増やしたい場合もプラン変更ができます。
②アプリなどでカスタマイズができる拡張性がある
ShopifyはAPIを公開しているので、独自アプリが多く開発されています。その数は4000種類を超えています。
例えば、チャット機能・サブスク機能などを追加することが可能です。
③サーバーが強い(1分間に1万超えのアクセスに耐えられる)
Shopifyのサーバーは365日24時間体制で管理しており、1分間に1万件の注文を処理できると言われています。
④クラウド型サービスで管理がしやすい
常に自動アップデートで最新のサービスが利用でき、顧客管理もクラウドでできるので管理がしやすいです。
⑤海外販売に強い
様々な言語や通貨、海外発送に対応しているので、海外向けのサイトを作成することも可能です。
⑥各種SNSとの連携がしやすく、販売力が高い
Instagram、Twitter、LINEなどの各SNSとも連携しています。SNSで直接販売も出来るので、販売チャンスが拡大します。
⑦ストア分析機能が標準である
管理画面からストア分析とレポートを確認できます。例えば、ストアのアクセス数や販売額、購入率などを知ることで計画を立てて、売り上げアップにも役立てることも可能です。
⑧大手配送業者と連携しており、在庫管理に優れている
日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸との連携をしています。また、海外への配送もスムーズです。
また在庫管理はPCとスマートフォンの両方で出来るので、場所を選ばないのもメリットです。
Shopifyのデメリット
①日本語の情報や、日本語のアプリが少ない
Shopifyでは日本語の対応をしていますが、一部では英語の読解力が必要になります。
②追加機能の内容によって専門知識が必要
カスタマイズやデザインの変更は、HTML・CSSでのコード編集や、Shopify独自のプログラミング言語のLiquidといった知識が必要になることもあります。
③システムやアプリが日本の習慣にあってないことがある
カナダでうまれたサービスのため、システムやアプリでは姓名や住所の表示順などが違ったり、ネットショッピングの習慣が日本とは違うことがあるので、注意が必要。
Shopifyの料金プラン
料金プランや、機能に違いがみられるところをまとめてみました。
Shopifyは初期費用が無料で、月額利用料金・決済手数料・取引手数料のみかかります。
ベーシック $25/月 | スタンダード $69/月 | プレミアム $299/月 | |
Shopifyペイメント | |||
日本のオンラインクレジットカード手数料 | 3.4%+0円 | 3.3%+0円 | 3.25%+0円 |
海外/Amexのオンラインクレジットカード手数料 | 3.9%+0円 | 3.85%+0円 | 3.8%+0円 |
JCBのオンラインクレジットカード手数料 | 4.15%+0円 | 4.1%+0円 | 4.05%+0円 |
Shopifyペイメント不使用時の追加料金 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
機能 | |||
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
在庫のロケーション | 最大4 | 最大5 | 最大8 |
レポート | ベーシック | 標準 | プレミアム |
外部サービスの計算済み配送料 | – | – | 〇 |
Eコマースオートメーション | 〇 | 〇 |
Shopifyには、ベーシック・スタンダード・プレミアムの3つの主要なプランと、スタータープラン、エンタープライズ向けのプランのShopify Plusの5つのプランがあります。
①ベーシックプラン
小規模・個人向けストア向け(月商目安500万以下)です。
②スタンダードプラン
中規模なストア・複数人で運営する方向け(月商目安500万以上、実店舗があるなど)です。
③プレミアムプラン
大規模なストア(月商目安4400万以上)で本格的なマーケティングを行う方向けです。
④スタータープラン
すでにECサイト・SNS・ブログを持ち、販売機能を追加したい方向けです。ECサイトの作成はできません。
⑤Shopify Plus
大規模な取引量の多いストア用で、Shopifyの中で一番高額なプランになります。決済手数料が安くなり、スタッフアカウントは制限がなくなります。通常プランではチェックアウトページのコード編集できませんが、プラスではチェックアウトのページ編集ができます。また、プラスでしか利用できないアプリがあり、サポートも手厚くなります。
まとめ
Shopifyは販売内容に応じて、さまざまなプランがあるため、どのくらいの規模で行うのかを決定してから構築をした方が良いです。またプランの違いでストア分析のレポート(細かい分析)の範囲が変わるので、よりよいストアにするために分析を徹底的にしたい場合はスタンダード以上のプランが良いでしょう。
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