ChatGPTを使うと、物語を考えるところから挿絵の作成まで、会話をしながら進められます。
「子どもが好きな動物を主人公にしたい」「やさしいお話を作りたい」といった希望も、普段使っている言葉で伝えるだけです。
今回は、黄色いポシェットを持った白いうさぎ「ミミ」を主人公にして、5歳くらいの子ども向けの短い物語と挿絵を作ってみました。
印刷や製本などの専門的な作業は行いません。作成した物語と画像を、スマートフォンやタブレットで親子一緒に楽しむ方法を紹介します。
※画像の生成・編集には、ChatGPTへのログインが必要です。無料プランでも画像生成を試せますが、利用回数には制限があります。利用できる機能や回数は変更される場合があります。
ChatGPTで絵本の物語と挿絵を作る流れ
今回は、次の順番で作成しました。
- 短い物語を作る
- 主人公の見た目を決める
- 1場面目の画像を作る
- その画像を参考に2場面目を作る
最初からすべてをまとめて作ろうとせず、物語、主人公、各場面という順番で一つずつ作るのがポイントです。
1.短い物語を作る
最初に、絵本の物語をChatGPTに考えてもらいます。
今回は、主人公、物語の内容、対象年齢、ページ数をプロンプトに入れました。
実際に使用したプロンプト
5歳くらいの子ども向けに、短い絵本のお話を作ってください。
主人公は、黄色いポシェットを持った白いうさぎの「ミミ」です。
森で迷子の小鳥を見つけて、一緒に家族を探す、やさしいお話にしてください。
4ページで、それぞれのページに短い文章を入れてください。
このプロンプトから、次の物語が作成されました。
『ミミと まいごの ことり』
1ページ
しろいうさぎのミミは、きいろいポシェットをもって、もりへおさんぽにでかけました。
すると、きのしたから「ピィ、ピィ」と、ちいさななきごえがきこえてきました。
2ページ
そこには、まいごになったことりがいました。
「だいじょうぶ。いっしょにおうちをさがそう」
ミミは、ことりにやさしくいいました。
3ページ
ミミとことりは、もりのなかをあるきました。
きつねさんや、りすさんにもききましたが、ことりのおうちはみつかりません。
そのとき、とおくから「ピィ、ピィ!」と、よぶこえがきこえました。
4ページ
こえのするほうへいくと、ことりのおかあさんときょうだいたちがまっていました。
「ミミちゃん、ありがとう!」
ことりはうれしそうにいいました。
ミミもにっこり。こころがぽかぽかになりました。
文章が長いと感じたら、「一つのページをもう少し短くしてください」と追加で伝えられます。
漢字の量や言葉の難しさも、「すべてひらがなにしてください」「3歳でも分かる言葉にしてください」のように、子どもの年齢に合わせて調整できます。
2.主人公の見た目を決める
物語ができたら、主人公となるミミの画像を作ります。
最初に主人公だけの画像を作っておくと、次の場面を生成するときに参考画像として使えます。
実際に使用したプロンプト

5歳くらいの子ども向けの絵本に登場する、白いうさぎの女の子「ミミ」を描いてください。
ミミは、丸い顔、大きな耳、黒くて丸い目をした、やさしく親しみやすいキャラクターです。
黄色いポシェットを斜めにかけています。
明るくやわらかい色を使った、かわいい絵本のようなイラストにしてください。
シンプルで分かりやすい形にして、全身が見えるように描いてください。
背景は白にしてください。
文字は入れないでください。
最初に生成された画像は、背景が白ではなく暗い色になっていました。
そこで、
キャラクターはそのままで、背景だけを白にしてください。
と伝えて修正しました。
AI画像は、必ず一度で希望どおりになるとは限りません。気になる部分があったときは、画像全体を作り直さず、直してほしいところを具体的に伝えてみましょう。
3.絵本の1場面目を作る
主人公の画像ができたら、その画像を添付して1場面目を作ります。
今回は、ミミが森を散歩していると、小鳥の鳴き声が聞こえてくる場面です。
実際に使用したプロンプト

作成したミミの画像と同じキャラクターで、絵本の1ページ目を描いてください。
ミミが明るい森の小道を楽しそうに散歩しています。
木の下から小鳥の鳴き声が聞こえて、ミミが気づいた場面にしてください。
小鳥はまだ描かないでください。
5歳くらいの子ども向けの、明るくやさしい絵本風にしてください。
横長の画像にして、文字は入れないでください。
最初に作ったキャラクター画像を参考にしたことで、白いうさぎの見た目や黄色いポシェットを保ったまま、森を歩くミミを描けました。
4.前の画像を参考に2場面目を作る
続いて、1場面目の画像を参考にしながら、ミミが迷子の小鳥を見つけた場面を作ります。
実際に使用したプロンプト

1場面目の画像と同じミミを描いてください。
森の木の下で、ミミが迷子の小鳥を見つけた場面にしてください。
ミミは小鳥のそばにかがみ、やさしく声をかけています。
小鳥は少し困った表情をしています。
1場面目と同じ絵本のようなテイストと、同じ森の雰囲気にしてください。
横長の画像にして、文字は入れないでください。
前の画像を参考にすることで、ミミの見た目だけでなく、森の色やイラストの雰囲気もそろえやすくなりました。
同じ方法で、3ページ目と4ページ目の画像も作成できます。
無料プランで画像生成の上限に達した場合は、時間を置いてから続きを作りましょう。一度にすべてを完成させる必要はありません。
同じキャラクターを描いてもらうコツ
AIで複数の画像を生成すると、同じ名前のキャラクターでも、顔や体形、持ち物などが少しずつ変わることがあります。
見た目をそろえるためには、主人公の特徴を毎回プロンプトに入れましょう。
今回のミミには、次の特徴があります。
- 白いうさぎの女の子
- 丸い顔と大きな耳
- 黒くて丸い目
- 黄色いポシェットを斜めにかけている
気に入った画像を添付して、「この画像と同じキャラクターで」と頼むのも効果的です。文章だけで説明するより、元のイメージを伝えやすくなります。
ただし、参考画像を使っても完全に同じ見た目になるとは限りません。
ポシェットの色が変わった場合は、「ポシェットを黄色に戻してください」のように、直したいところを一つずつ伝えてみましょう。
希望と違う画像ができたときは?
イメージと違う画像が生成されても、最初からやり直す必要はありません。
たとえば、背景だけを変えたい場合は、
キャラクターは変えずに、背景だけを明るい森にしてください。
と伝えます。
絵が細かすぎる場合は、
5歳くらいの子どもが見やすいように、背景をもう少しシンプルにしてください。
と頼めます。
キャラクターの表情を変えたいときは、
ミミを、心配しながらもやさしく声をかけている表情にしてください。
のように、変更したい部分を具体的に伝えるのがポイントです。
AIで絵本の画像を作るときの注意点
AIで画像を作るときは、著作権やプライバシーにも注意が必要です。
既存のキャラクターに似せない
アニメや映画などに登場する既存のキャラクターには、著作権などの権利があります。
キャラクター名を指定して似た画像を作ったり、その画像をブログやSNSで公開したりすることは避けましょう。
名前や服装を少し変えても、元のキャラクターに似すぎている場合は注意が必要です。
「ジブリ風」「ディズニー風」などの指定は避ける
特定の会社、作品、作家の表現をそのまままねるような指定ではなく、一般的な言葉で希望する雰囲気を伝えましょう。
たとえば「ジブリ風」ではなく、
自然の温かさを感じる、手描きの絵本風
と表現できます。
「ディズニー風」の代わりには、
表情が豊かで、明るく親しみやすい子ども向けイラスト
などの言葉を使えます。
実在する人物を無断でモデルにしない
有名人や身近な人など、実在する人物の写真を本人の許可なく使い、その人にそっくりな画像を作って公開することは避けましょう。
家族や友人をモデルにする場合も、公開する予定があるときは、事前に本人の了承を得ておくと安心です。
子どもの写真や個人情報に気をつける
自分の子どもを主人公にした物語も作れますが、写真や個人情報の取り扱いには注意が必要です。
子どもの顔写真、名前、学校名、住所、制服、よく行く場所など、本人を特定できる情報をむやみに入力したり、公開したりしないようにしましょう。
一度インターネットで公開した画像は、削除してもコピーや保存されたものが残る可能性があります。
心配な場合は実際の写真を使わず、
短い黒髪の、元気な5歳くらいの女の子
のように、個人を特定できない架空のキャラクターとして作る方法がおすすめです。
まとめ
ChatGPTを使うと、短い物語を考えるところから、主人公や物語の場面を描くところまで、会話をしながら進められます。
上手に作るポイントは、最初に主人公の見た目を決め、その画像を参考にしながら一つずつ場面を作ることです。
この記事では、絵本の物語と挿絵を作るところまでを紹介しました。完成した文章と画像は、そのままスマートフォンやタブレットで親子一緒に見ながら楽しめます。
さらに、文章と画像をPDFにまとめたり、Canvaなどでスライドショーにしたりすれば、ページをめくるように楽しめるデジタル絵本にもできます。
作り方やデザインに迷ったときは、「この画像と文章を使って、どのようにまとめたらいいですか?」とChatGPTに相談してみましょう。AIと会話しながら進めることで、絵本の楽しみ方や新しいアイデアも広がります。
まずは4ページ程度の短いお話から、オリジナル絵本作りを楽しんでみませんか?





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