H2-1:STEPmini V1.02とは?毎日自動配信トリガーに対応したステップメールツール
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「まずは1つのシナリオだけ動かしてみたい」「止まっても追回ししやすい仕組みを試したい」という方は、無料で使えるSTEPminiをご覧ください。
STEPmini V1.02は、小規模事業者や少人数で運営している会社・お店でも使いやすいように作られた、ステップメール配信のためのミニツールです。
ステップメールとは、問い合わせ後、資料請求後、購入後、予約後などのタイミングに合わせて、あらかじめ用意したメールを順番に送っていく仕組みです。
たとえば、問い合わせがあったお客様に対して、次のような流れでメールを送ることができます。
・0日後:お問い合わせのお礼
・1日後:サービス内容の補足説明
・2日後:導入事例の紹介
・3日後:よくある質問の案内
・4日後:次の相談や申し込みの案内
毎回手作業でフォローメールを送るのは大変ですが、あらかじめシナリオとメール文面を用意しておけば、決まった流れでお客様をフォローしやすくなります。
STEPminiは、GoogleスプレッドシートとGoogle Apps Scriptを使って動くため、まずは無料で小さく試したい方にも向いています。
H3-1:STEPminiは小規模事業者向けのステップメール配信ツール
STEPminiは、最初から大規模なメールマーケティングツールを導入するのではなく、まずは小さくステップメールを試したい方に向いています。
たとえば、次のような方に使いやすい仕組みです。
・問い合わせ後のフォローを自動化したい
・資料請求後に数回の案内メールを送りたい
・無料ダウンロード後の説明メールを送りたい
・商談後のフォローを忘れないようにしたい
・Googleスプレッドシートで管理したい
・いきなり高機能な配信ツールを使うのは不安
STEPmini V1.02では、Googleスプレッドシートに顧客、シナリオ、メール本文、送信履歴、全体設定を入力しておき、GASで配信処理を行います。
シートを見ながら設定できるため、初心者でも「誰に、いつから、どのメールを送るのか」を確認しやすいのが特徴です。
H3-2:V1.02では毎日自動配信用トリガーに対応
STEPmini V1.02で追加された大きなポイントは、毎日自動で配信バッチを実行するためのトリガー管理機能です。
手動で runStepMiniBatch を実行するだけでなく、初回セットアップ時にトリガーを作成しておくことで、毎日自動で配信処理を動かしやすくなっています。
V1.02では、次の3つのトリガー関連関数が用意されています。
・installStepMiniDailyTrigger:毎日自動配信用トリガーを作成する
・deleteStepMiniDailyTriggers:STEPmini用の自動配信トリガーを削除する
・listStepMiniTriggers:現在設定されているトリガーを確認する
つまり、V1.02は「手動実行でテストする」だけでなく、「毎日自動で配信処理を動かす」ところまで考えたバージョンです。
ただし、最初からいきなり自動配信にするのではなく、まずはテスト用のメールアドレスで手動実行し、問題なく送信されることを確認してから自動トリガーを設定するのがおすすめです。
H3-3:V1.02の基本は「未送信stepを古い順に1日1通」
STEPmini V1.02の配信ロジックで大切なのは、今日までに送るべきだった未送信stepを探し、その中で一番古いstepを1件だけ送るという考え方です。
たとえば、0日後、1日後、2日後に送るメールがある場合、何らかの理由で数日間バッチが止まってしまうこともあります。
そのような場合でも、V1.02では logs シートの送信履歴を見ながら、まだ送信成功していないstepを探し、古いものから順番に追いかけて送ります。
また、同じメールアドレスに対しては1日1通までに抑える仕組みになっています。
そのため、手動実行や自動実行が重なっても、同じ日に同じお客様へ何通も送られにくい設計です。
H2-2:STEPmini V1.02で使うシート一覧
🔗 関連記事|STEPminiの全体像や基本を先に見たい方はこちら
STEPmini V1.02では、主に次の5つのシートを使って配信処理を行います。
・customers
・scenarios
・steps
・logs
・settings
この5つが、現在のGASで実際に読み込まれているシートです。
この5つのシートを確認するところから始めると分かりやすいです。
H3-1:customers シートは配信対象を登録するシート
customers シートは、実際にメールを送る相手を登録するシートです。
STEPmini V1.02の customers シートには、次の項目を用意します。
【customers シートの項目】
customer_id
顧客を識別する番号です。送信後は logs シートにも記録されるため、後から送信履歴を確認しやすくなります。
name
顧客名です。steps シートの件名や本文に書いた {name} に差し込まれます。
company
会社名です。steps シートの件名や本文に書いた {company} に差し込まれます。
email
送信先メールアドレスです。空欄や不正な形式の場合は送信対象になりません。
start_date
ステップメールの開始日です。この日付を基準に、何日後のstepを送るかを判断します。
tag
顧客分類のためのメモとして使えます。現在のGASでは送信判定には使っていません。
stop_flag
配信停止フラグです。TRUEの場合、その顧客には送信しません。
memo
運用上のメモ欄です。現在のGASでは送信判定には使っていません。
scenario_id
どのシナリオを使うかを指定する番号です。scenarios シート・steps シートの scenario_id と一致している必要があります。
サンプルとしては、次のように登録します。
customer_id:1
name:アピス テク夫
company:アピステクノロジー(株)
email:info@apice-tec.co.jp
start_date:2026/6/15
tag:STEPmini
stop_flag:FALSE
memo:テスト送信用のサンプル顧客
scenario_id:30
この例では、customer_id が「1」の顧客に対して、2026年6月15日を開始日として、scenario_id「30」のシナリオを配信する設定になっています。
stop_flag が FALSE なので、この顧客は配信対象です。
配信を止めたい場合は、stop_flag を TRUE に変更します。
ここで大切なのは、customers の scenario_id を、scenarios シートと steps シートに登録されている scenario_id と一致させることです。
このサンプルでは scenario_id を「30」に統一しています。
そのため、customers・scenarios・steps が同じシナリオとしてつながります。
H3-2:scenarios シートは配信シナリオを管理するシート
scenarios シートは、どの配信シナリオを使うかを管理するシートです。
STEPmini V1.02の scenarios シートには、次の項目を用意します。
【scenarios シートの項目】
scenario_id
シナリオを識別する番号です。customers・steps と照合します。
scenario_name
シナリオ名です。現在のGASでは送信判定には使っていませんが、運用上どのシナリオか分かりやすくするために使います。
active
シナリオの有効・無効です。TRUE のシナリオだけが有効になります。
description
シナリオの説明です。現在のGASでは送信判定には使っていませんが、運用メモとして役立ちます。
サンプルデータでは、次のように複数のシナリオを登録できます。
scenario_id:10
scenario_name:無料在庫
active:TRUE
description:ダウンロードお問い合わせありがとうございます
scenario_id:20
scenario_name:備品管理
active:TRUE
description:備品管理は順調ですか
scenario_id:30
scenario_name:STEP メール
active:TRUE
description:ステップメールで営業活動を加速しましょう
このサンプルでは、scenario_id「30」の「STEP メール」が有効になっています。
customers シートで scenario_id「30」を指定し、steps シートにも scenario_id「30」のstepを登録しておけば、このシナリオに沿ってメールが配信されます。
active が FALSE のシナリオは、customers に指定されていても送信対象になりません。
テスト中や一時停止したいシナリオは、active を FALSE にしておくと安全です。
H3-3:steps シートは送信するメール内容を登録するシート
steps シートは、シナリオごとに「何日後に、どのメールを送るか」を登録するシートです。
STEPmini V1.02の steps シートには、次の項目を用意します。
【steps シートの項目】
scenario_id
どのシナリオのstepかを示します。customers の scenario_id と照合します。
step_no
step番号です。送信順と logs 記録に使います。
days_from_start
開始日から何日後に送るかを指定します。elapsed と比較して送信対象を判定します。
enabled
そのstepを有効にするかどうかです。TRUE のstepだけが送信候補になります。
subject
メール件名です。送信時の件名に使います。
body
メール本文です。送信時の本文に使います。
send_time
送信時刻のメモ欄です。現在のGASでは読み込んでいますが、時刻判定には使っていません。
memo
stepの説明や運用メモです。現在のGASでは送信判定には使っていません。
サンプルデータでは、次のようなstepを登録します。
scenario_id:30
step_no:1
days_from_start:0
enabled:TRUE
subject:ダウンロード問い合わせありがとうございます|3分で始める簡単セットアップ
body:STEPminiの使い方をご案内します
send_time:
memo:STEPminiの基本説明を送る1通目のサンプルです。
この例では、scenario_id「30」のシナリオで、開始日から0日後、つまり開始日当日に step_no「1」のメールを送る設定です。
enabled が TRUE なので、このstepは送信候補になります。
FALSE の場合は、そのstepは送信されません。
body には、次のように {name} や {company} を入れることができます。
{company}
{name} 様
このたびはお問い合わせいただき、ありがとうございます。
STEPminiは、資料請求・無料相談・商談後フォローなどで、決まった順番のメールを自動で送るためのミニツールです。
{name} は customers シートの name に、{company} は customers シートの company に置き換わります。
たとえば customers の name が「アピス テク夫」、company が「アピステクノロジー(株)」の場合、実際のメールでは次のように差し込まれます。
アピステクノロジー(株)
アピス テク夫 様
このように、steps シートで送る内容を作り、customers シートで送る相手を指定することで、STEPminiは配信対象を判断できるようになります。
H3-4:settings シートは全体設定を管理するシート
settings シートは、STEPmini全体の設定を管理するシートです。
STEPmini V1.02の settings シートには、次の項目を用意します。
【settings シートの項目】
from_name
送信者名として表示される名前です。MailApp.sendEmail の name に使います。
例:Apice STEPmini V1
from_address
将来の送信元メールアドレス管理用の予備項目です。現在のGASでは使用していません。
reply_to
返信先メールアドレスです。MailApp.sendEmail の replyTo に使います。
signature
メールの最後に追加される署名です。本文末尾に自動で追加されます。
global_active
全体の配信ON/OFF設定です。TRUE のときだけ配信処理を続行します。
test_email
テスト送信用メールアドレスの控えです。現在のGASでは自動使用していません。
特に重要なのは、global_active です。
global_active が TRUE の場合は配信処理が動きます。
FALSE の場合は、GASを実行しても「配信停止中」として処理が止まります。
配布直後は誤送信を防ぐため、global_active を FALSE にしておき、テスト送信や設定確認が終わってから TRUE に変更する運用がおすすめです。
なお、from_address は現在のGASでは使用していません。
実際の送信元メールアドレスは、GASを実行しているGoogleアカウント側の仕様に依存します。
そのため、初心者向けには「from_address を変えれば送信元メールアドレスが変わる」とは考えない方が安全です。
H3-5:logs シートは送信結果を記録するシート
logs シートは、実際にメールを送った結果を記録するシートです。
STEPmini V1.02の logs シートには、次の項目を用意します。
【logs シートの項目】
sent_at
送信日時です。送信成功・失敗時に記録されます。
customer_id
送信対象の顧客IDです。customers の customer_id が記録されます。
email
送信先メールアドレスです。再送防止・1日1通判定に使います。
scenario_id
送信したシナリオIDです。送信済みstep判定に使います。
step_no
送信したstep番号です。送信済みstep判定に使います。
result
送信結果です。SUCCESS の場合、送信済みとして扱います。
error_message
エラー内容です。送信失敗時にエラー内容を記録します。
message_id
メッセージID用の項目です。現在のGASでは空欄のままです。
logs シートは、単なる送信履歴ではありません。
V1.02では、logs の SUCCESS を見て、すでに送ったstepかどうかを判断します。
そのため、運用中に logs を削除すると、過去に送信済みのstepが未送信として扱われ、再送される可能性があります。
logs は基本的に削除せず、残しておくことが大切です。
初回テスト時は、logs シートはヘッダーだけの状態にしておくと分かりやすいです。
すでに SUCCESS の行が入っていると、そのstepは送信済みと判断されるため、テストメールが送られないことがあります。
🔗 関連記事|各シートに実際どう書くか見たい方はこちら
H2-3:STEPmini V1.02はどうやって送信対象を決めるのか
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STEPmini V1.02では、customers・scenarios・steps・logs・settings の内容を見ながら、送信対象を決めています。
初心者向けに言えば、次の順番で確認していきます。
- 全体配信がONになっているか
- 送信先メールアドレスが正しいか
- 開始日が入っているか
- 配信停止になっていないか
- どのシナリオを使うか
- そのシナリオが有効か
- 送るべきstepがあるか
- すでに送信済みではないか
- 今日すでに同じメールアドレスへ送っていないか
これらの条件を満たした場合に、メール送信が行われます。
H3-1:global_active が TRUE か確認する
STEPmini V1.02の配信処理では、まず settings シートの global_active を確認します。
global_active が TRUE の場合だけ、配信処理が続行されます。
FALSE の場合は、配信停止中として処理が終了します。
これは誤送信を防ぐための重要な安全設定です。
初期設定中やテスト前は FALSE にしておき、送信対象・シナリオ・本文・返信先などを確認してから TRUE に変更するのがおすすめです。
H3-2:customers の start_date から経過日数 elapsed を計算する
次に、customers シートの start_date をもとに、顧客ごとの経過日数 elapsed を計算します。
start_date が今日なら elapsed は0、昨日なら1、一昨日なら2という考え方です。
たとえば start_date が 2026年6月15日で、今日が 2026年6月15日なら、elapsed は0です。
この場合、steps シートの days_from_start が0のstepが送信候補になります。
start_date が未来の日付の場合は、まだ開始日前なので送信対象になりません。
つまり、start_date は「この顧客に対するステップメールの開始日」です。
ステップメールは、この開始日を基準に、何日後にどのメールを送るかを判断します。
H3-3:scenario_id が一致しているか確認する
STEPminiで特に重要なのが、scenario_id の一致です。
customers シート、scenarios シート、steps シートの scenario_id がつながっていないと、GASはどのシナリオを送ればよいか判断できません。
初心者向けには、次のように覚えると分かりやすいです。
・customers の scenario_id は「この顧客に送るシナリオ番号」
・scenarios の scenario_id は「使えるシナリオ番号」
・steps の scenario_id は「そのシナリオで送るメールの番号」
たとえば、STEPメールのシナリオを scenario_id「30」で運用する場合は、customers・scenarios・steps のすべてで「30」を使います。
どこか1か所だけ違う番号になっていると、メールが送信されない原因になります。
送信されないときは、本文や件名を見る前に、まず scenario_id が一致しているか確認するとよいです。
H3-4:今日までに送るべき未送信stepを探す
STEPmini V1.02では、今日ちょうど送るstepだけを見るのではなく、今日までに送るべきだった未送信stepを探します。
送信候補になるのは、次の条件を満たすstepです。
・customers の email が正しい
・customers の start_date が入っている
・customers の stop_flag が TRUE ではない
・customers の scenario_id が入っている
・scenarios 側でその scenario_id が active = TRUE
・steps 側で同じ scenario_id の enabled = TRUE のstepがある
・steps の days_from_start が elapsed 以下
・logs に同じ email・scenario_id・step_no の SUCCESS がまだない
この条件に合うstepが見つかると、STEPminiはその顧客にメールを送信します。
たとえば、days_from_start が0のstepは、start_date 当日から送信候補になります。
days_from_start が1のstepは、start_date の翌日以降に送信候補になります。
ただし、すでに logs に SUCCESS が記録されているstepは、再度送信されません。
H3-5:複数の未送信stepがあっても1通だけ送る
未送信stepが複数見つかった場合でも、V1.02では一気にすべてを送るわけではありません。
steps は、days_from_start が小さい順、同じ日数なら step_no が小さい順に並べられます。
そのうえで、送るべき未送信stepの中から、最も古いものを1件だけ送信します。
たとえば、数日間バッチが止まっていて未送信stepが3件たまっていたとしても、同じ日に3通まとめて送るのではありません。
今日1通、次回1通、さらに次回1通という形で順番に追いかけます。
この設計により、取りこぼしを救済しながらも、同じ顧客に何通もまとめて送ってしまうリスクを抑えています。
🔗 関連記事|送信判定の考え方を理解したら次に見たい記事はこちら
H2-4:STEPmini V1.02の配信が安全な理由
STEPmini V1.02は、小さく始められるステップメールツールですが、誤送信や重複送信をできるだけ防ぐための工夫も入っています。
特に大切なのは、次の3つです。
・logs の SUCCESS を見て再送を防止する
・同じメールアドレスには1日1通までにする
・ロック処理で同時実行を避けやすくする
これらにより、手動実行や自動実行を組み合わせても、比較的安全に運用しやすくなっています。
H3-1:logs の SUCCESS を見て再送を防止する
STEPmini V1.02では、logs シートの SUCCESS をもとに、すでに送ったstepかどうかを判断します。
たとえば、ある顧客に対して scenario_id「30」、step_no「1」の SUCCESS が logs にある場合、そのstepは送信済みとして扱われます。
この仕組みにより、同じstepを何度も送ってしまうリスクを抑えています。
逆にいうと、logs を削除すると、過去に送った履歴が分からなくなります。
そのため、運用中の logs は基本的に残しておきましょう。
H3-2:同じメールアドレスには1日1通まで
V1.02では、同じメールアドレスに対して、その日にすでに SUCCESS がある場合、追加送信しないようになっています。
これにより、手動で何度かバッチを実行してしまった場合でも、同じ顧客に同じ日に複数通送られにくくなります。
ステップメールは、順番に自然なタイミングで届くことが大切です。
一度に何通も届いてしまうと、読み手にとって負担になります。
そのため、1日1通制限は、取りこぼし救済と安全な配信を両立するための重要な仕組みです。
H3-3:ロック処理で同時実行を避けやすくしている
V1.02のGASでは、処理の最初にロックを取得しています。
これは、同じバッチ処理が同時に複数動いてしまうことを避けるための仕組みです。
すでに別の処理が実行中の場合は、「他の処理が実行中のため終了」として処理を止めます。
メール配信では、同時実行による重複送信が大きな問題になりやすいため、このロック処理は安全運用のために重要です。
H3-4:skip理由は logs ではなく実行ログで確認する
V1.02では、送信成功や送信エラーは logs シートに記録されます。
ただし、送信対象外になった理由、いわゆる skip 理由は logs シートではなく、GASの実行ログに出力されます。
たとえば、次のような理由で送信対象外になることがあります。
・email が不正
・start_date がない
・stop_flag が TRUE
・scenario_id がない
・scenario が非アクティブ
・start_date が未来日
・送るべき未送信stepがない
・本日すでに送信済み
メールが送られない場合は、logs シートだけでなく、GASの実行ログも確認することが大切です。
🔗 関連記事|実際の記入例や設定時の注意点を見たい方はこちら
H2-5:STEPmini V1.02を使い始める基本手順
ここからは、STEPmini V1.02を実際に使い始めるときの基本手順を説明します。
初心者の方は、いきなり自動配信にせず、次の順番で進めると安全です。
- settings を確認する
- scenarios を登録する
- steps を登録する
- customers にテスト用顧客を登録する
- logs をヘッダーだけにする
- runStepMiniBatch を手動実行する
- logs と実行ログを確認する
- 問題なければ自動トリガーを設定する
この順番で進めると、どこで問題が起きているか確認しやすくなります。
H3-1:まず settings で全体設定を確認する
最初に確認するのは settings シートです。
特に、from_name、reply_to、signature、global_active を確認します。
from_name
送信者名です。メールの差出人名として表示されます。
reply_to
返信先メールアドレスです。実運用時は、自社の問い合わせ用メールアドレスに変更してください。
signature
メールの末尾に自動追加される署名です。
global_active
配信全体のON/OFFです。
テスト前は global_active を FALSE にしておき、設定確認後に TRUE にするのがおすすめです。
配信テストを行う直前に TRUE に変更し、テストが終わったら必要に応じて FALSE に戻すと安全です。
H3-2:scenarios と steps で送信シナリオを作る
次に、scenarios シートでシナリオを登録し、steps シートで送信するメール内容を登録します。
初心者のうちは、まず1つのシナリオだけを使ってテストするのがおすすめです。
たとえば、scenario_id「30」を STEPメール用のシナリオとして使う場合は、scenarios シートに次のように登録します。
scenario_id:30
scenario_name:STEP メール
active:TRUE
description:ステップメールで営業活動を加速しましょう
そして、steps シートにも scenario_id「30」のstepを登録します。
scenario_id:30
step_no:1
days_from_start:0
enabled:TRUE
subject:ダウンロード問い合わせありがとうございます|3分で始める簡単セットアップ
body:メール本文
send_time:
memo:STEPminiの基本説明を送る1通目のサンプルです。
このように、scenarios と steps の scenario_id を合わせることで、1つのシナリオとして認識されます。
H3-3:customers に送信対象を登録する
次に、customers シートに送信対象を登録します。
最初は本番顧客ではなく、自分のテスト用メールアドレスを登録するのがおすすめです。
サンプルとしては、次のように登録します。
customer_id:1
name:アピス テク夫
company:アピステクノロジー(株)
email:info@apice-tec.co.jp
start_date:2026/6/15
tag:STEPmini
stop_flag:FALSE
memo:テスト送信用のサンプル顧客
scenario_id:30
この例では、scenario_id「30」のシナリオを、2026年6月15日から開始する設定です。
stop_flag が FALSE なので、配信対象になります。
配信を止めたい場合は TRUE に変更します。
ここでも重要なのは、customers の scenario_id を、scenarios と steps の scenario_id に合わせることです。
H3-4:logs は最初はヘッダーだけにしておく
初回テストを行う場合、logs シートはヘッダーだけにしておくと分かりやすいです。
logs にすでに SUCCESS が入っていると、GASはそのstepを送信済みと判断します。
そのため、テストしたいのにメールが送られないことがあります。
初回テスト時の logs は、次のようなヘッダーだけの状態がおすすめです。
sent_at
customer_id
email
scenario_id
step_no
result
error_message
message_id
テスト送信に成功すると、GASが自動的に SUCCESS の行を追加します。
H3-5:まずは手動で runStepMiniBatch を実行する
シートの準備ができたら、まずは自動トリガーではなく、手動で runStepMiniBatch を実行します。
手動実行後は、logs シートを確認します。
確認するポイントは次の通りです。
・SUCCESS が記録されているか
・email が想定どおりか
・scenario_id が想定どおりか
・step_no が想定どおりか
・ERROR が出ていないか
送信されない場合は、GASの実行ログも確認します。
たとえば、email不正、startDateなし、stopFlag=true、scenarioが非アクティブ、本日すでに送信済み、送るべき未送信stepなし、といった原因がログに出ることがあります。
まずは手動実行で1通送れることを確認してから、自動配信トリガーに進みましょう。
🔗 関連記事|各シートの具体的な記入例を見たい方はこちら
H2-6:STEPmini V1.02の自動配信トリガーの使い方
STEPmini V1.02で追加された大きなポイントが、毎日自動配信用トリガーの管理機能です。
手動で runStepMiniBatch を実行するだけでなく、トリガーを設定しておくことで、毎日自動的に配信バッチを動かせるようになります。
ただし、自動配信トリガーを設定する前に、必ず手動実行でテストしてください。
いきなり自動化すると、設定ミスに気づかないまま配信される可能性があります。
H3-1:installStepMiniDailyTrigger で毎日自動配信を設定する
毎日自動配信を設定したい場合は、GASエディタで installStepMiniDailyTrigger を実行します。
この関数を実行すると、まず既存のSTEPmini用トリガーを削除し、その後で runStepMiniBatch を毎日実行する時間ベースのトリガーを作成します。
GASでは atHour(9) が指定されているため、毎日9時台を目安に runStepMiniBatch が自動実行されます。
ただし、Apps Scriptの時間ベーストリガーは、必ず9時00分ちょうどに実行されるものではありません。
初心者向けには「毎日9時台に自動実行される設定」と理解しておくとよいです。
H3-2:listStepMiniTriggers でトリガー設定を確認する
自動配信用トリガーが正しく作成されたか確認したい場合は、listStepMiniTriggers を実行します。
この関数を実行すると、現在設定されているトリガー情報がGASの実行ログに表示されます。
handlerFunction が runStepMiniBatch になっていれば、STEPminiの自動配信用トリガーが設定されていると判断できます。
初心者の方は、installStepMiniDailyTrigger を実行したあとに listStepMiniTriggers を実行して、トリガーが作成されたか確認すると安心です。
H3-3:deleteStepMiniDailyTriggers で自動配信を止める
自動配信を止めたい場合は、deleteStepMiniDailyTriggers を実行します。
この関数は、runStepMiniBatch を実行するSTEPmini用のトリガーだけを削除します。
たとえば、次のような場合に使います。
・設定を見直したい
・テスト中に自動配信を止めたい
・手動運用に戻したい
・トリガーを作り直したい
・誤って自動配信を設定してしまった
なお、settings シートの global_active を FALSE にすることでも配信処理は止められます。
ただし、global_active は配信処理を止める設定であり、トリガーそのものを削除するものではありません。
自動実行そのものを止めたい場合は deleteStepMiniDailyTriggers、配信だけを一時停止したい場合は global_active を FALSE にする、と使い分けると分かりやすいです。
H3-4:自動配信を始める前のチェックリスト
自動配信トリガーを設定する前に、次の項目を確認してください。
・settings の global_active は意図した状態か
・reply_to は正しいメールアドレスか
・signature は本番用の内容か
・customers に本番顧客が混ざっていないか
・scenario_id は customers・scenarios・steps で一致しているか
・scenarios の active は TRUE か
・steps の enabled は TRUE か
・logs に不要な SUCCESS が入っていないか
・手動実行でテストメールが届いたか
・logs に SUCCESS が記録されたか
このチェックが終わってから、installStepMiniDailyTrigger を実行すると安全です。
🔗 関連記事|設定ミスを減らしたい方・入力例を見たい方はこちら
H2-7:初心者がSTEPmini V1.02を使うときの注意点
STEPmini V1.02は、Googleスプレッドシートで管理しやすいように作られていますが、いくつか注意すべきポイントがあります。
特に初心者の方は、次の点に注意してください。
・scenario_id の不一致
・active と enabled の設定ミス
・logs の削除
・global_active の設定
・dashboard が空で不安になること
・send_time を送信時刻制御だと思ってしまうこと
・from_address を送信元メールアドレスだと思ってしまうこと
ここでは、それぞれの注意点を整理します。
H3-1:scenario_id の不一致に注意する
STEPminiで最も多いミスのひとつが、scenario_id の不一致です。
customers、scenarios、stepsで同じ scenario_id を使っていないと、どの顧客にどのシナリオを適用するか判断できません。
たとえば、steps シートで scenario_id「30」のメールを登録している場合、customers シートでも scenario_id「30」を指定します。
customers に「90」と入っていて、scenarios や steps に「90」がない場合、GASは送信対象として扱わないため、メールは送信されません。
送れないときは、まず scenario_id が3つのシートで一致しているか確認してください。
H3-2:active と enabled の設定を確認する
scenarios シートの active が TRUE でなければ、そのシナリオは有効になりません。
また、steps シートの enabled が TRUE でなければ、そのstepは送信候補になりません。
つまり、メールを送るには、次の条件が必要です。
・customers の scenario_id が正しい
・scenarios の active が TRUE
・steps の enabled が TRUE
本文や件名をしっかり入力していても、active や enabled が FALSE の場合は送信されません。
H3-3:logs を消すと再送される可能性がある
V1.02では、logs シートの SUCCESS を見て、すでに送ったstepかどうかを判断します。
そのため、logs を削除してしまうと、過去に送ったstepが未送信として扱われる可能性があります。
その結果、同じstepをもう一度送ってしまうことがあります。
logs は単なる記録ではなく、STEPminiが次に何を送るべきか判断するための材料です。
運用中は基本的に残しておきましょう。
H3-4:send_time は現在のGASでは時刻判定に使っていない
steps シートには send_time という項目があります。
名前だけを見ると、「この時間に送信される」と思うかもしれません。
しかし、現在のGASでは send_time は読み込まれていますが、送信時刻の判定には使っていません。
つまり、send_time に 10:00 と入力しても、その時間にだけ送られるわけではありません。
V1.02で実際に送信タイミングを決めているのは、主に次の情報です。
・customers の start_date
・steps の days_from_start
・logs の SUCCESS
・自動トリガーの実行時間帯
send_time は、現時点では将来拡張用、または運用メモとして扱うのが安全です。
H3-5:from_address は現在のGASでは使っていない
settings シートには from_address という項目があります。
しかし、現在のGASでは from_address は使用していません。
実際の送信元メールアドレスは、GASを実行しているGoogleアカウント側の仕様に依存します。
そのため、from_address に business@apice-tec.co.jp と入力しても、それだけで送信元メールアドレスがそのアドレスに変わるわけではありません。
初心者向けには、from_address は将来拡張用の予備項目として理解しておくとよいです。
実運用で重要なのは、from_name と reply_to です。
from_name は送信者名として表示されます。
reply_to は返信先メールアドレスとして使われます。
H3-6:最初はテスト用メールアドレスで確認する
STEPminiを初めて使うときは、いきなり本番顧客へ送らず、まずはテスト用メールアドレスで確認しましょう。
customers シートに自分のテスト用メールアドレスを登録し、start_date を今日にして、scenario_id を使いたいシナリオに合わせます。
そのうえで runStepMiniBatch を手動実行し、メールが届くか、logs に SUCCESS が記録されるかを確認します。
問題なく動くことを確認してから、実際の配信対象を登録し、自動トリガーを設定する流れが安全です。
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H2-8:まとめ|STEPmini V1.02は小さく始められる自動ステップメール配信ツール
STEPmini V1.02は、GoogleスプレッドシートとGASを使って、ステップメール配信を小さく始められるミニツールです。
V1.02では、今日までに送るべき未送信stepを探し、古いものから1件ずつ送る仕組みになっています。
また、同じメールアドレスには1日1通までに抑えるため、取りこぼしを救済しながらも、同じ日に何通も送られるリスクを下げています。
さらに、毎日自動配信用トリガーに対応しているため、手動実行だけでなく、毎日自動で配信バッチを動かすこともできます。
初心者の方が使い始めるときは、まず settings、scenarios、steps、customers、logs の5つのシートを確認しましょう。
特に、次のポイントが大切です。
・scenario_id を customers・scenarios・steps で一致させる
・scenarios の active を TRUE にする
・steps の enabled を TRUE にする
・settings の global_active を確認する
・logs の SUCCESS を削除しない
・最初はテスト用メールアドレスで手動実行する
・問題なければ自動配信トリガーを設定する
dashboard シートが空でも、現在のV1.02の配信処理には影響しません。
send_time や from_address も、現在のGASでは送信判定や送信元変更には使っていません。
まずは、1つのシナリオ、1人のテスト顧客、1通のstepから始めて、logs に SUCCESS が記録されることを確認しましょう。
そのうえで、installStepMiniDailyTrigger を実行すれば、毎日9時台を目安に自動配信バッチを動かすことができます。
問い合わせ後フォロー、資料請求後フォロー、商談後フォローなどを、まずは小さく自動化したい方にとって、STEPmini V1.02は扱いやすいステップメール配信ツールです。


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