ダイソーの在庫確認はネットでできる?探せる商品・探せない商品の違いをわかりやすく解説
H2-1|ダイソーの在庫はネットでどこまで確認できるのか
結論:完全な在庫確認はできないが「目安」は分かる
まず押さえておきたい結論です。
- ❌ ネットだけで「今この店に必ずある」とは分からない
- ⭕ 探す手がかり・在庫の目安は分かる
この違いを理解しておくことが、
ガッカリしないための一番のポイントです。
① DAISO公式アプリでできること(2024年〜)
現在、ダイソーでは
**公式アプリ(DAISOアプリ)**が提供されています。
このアプリでは、
- 店舗を指定して商品検索ができる
- 在庫状況が4段階で表示される
表示例は以下のようなイメージです。
- 在庫あり
- 残りわずか
- 在庫なし
- 取り扱いなし
ここまで見ると
「もうネットで在庫確認できるじゃん」と思いますよね。
ただし、注意点があります。
② アプリ在庫は「リアルタイム保証」ではない
公式アプリの在庫表示は便利ですが、
- 数分〜数時間のタイムラグ
- 売り場・バックヤード反映の遅れ
がどうしても発生します。
つまり、
表示上は「在庫あり」
→ 実際に行ったら売り切れ
というケースは、残念ながら起こり得ます。
逆に、
表示は「残りわずか」
→ 実はまだ結構あった
ということもあります。
③ ネットストアで分かるのは「EC在庫」
ダイソーには公式ネットストアもありますが、
ここで確認できるのは ネット販売用の在庫 です。
- 店舗在庫とは完全に別管理
- ネットに無い=店舗にも無い、ではない
そのため、
- 店舗にあるか知りたい
- 今日・明日使いたい
という場合、ネットストアだけでは判断できません。
④ 結局、ネット在庫で分かるのは「行く価値があるかどうか」
ここまでを整理すると、
ネットで分かるのは
「探しに行く価値があるかどうか」 まで。
- まったく扱いが無い商品か
- まだ流通している商品か
- その店舗で扱っていそうか
この判断材料として、
公式アプリは十分役に立ちます。
補足:電話確認は“最終手段”としてはアリ
今回の検索意図は「ネット」ですが、
どうしても確実性を求めるなら、
- 店舗に電話
- 商品名 or JANコードを伝える
という方法があります。
特に、
- 高齢の家族に頼まれた
- 絶対に必要な商品
の場合は、
ネット+電話の併用が一番確実です。
H2-2|それでも在庫がズレる理由|ダイソーに限らない仕組みの話
「アプリもあるのに、なんでズレるの?」
そう思いますよね。
実はこれ、
ダイソーが雑だからではありません。
在庫ズレは「構造上どうしても起きる」
ダイソーのような店舗では、
- 1店舗あたり数万点の商品
- 毎月大量の新商品
- 回転の早い売場
という条件があります。
この環境では、
- 売れた瞬間に即データ反映
- 売場・バックヤード完全同期
を常に保つのは、現実的にかなり難しいのです。
「残りわずか」が当てにならない理由
在庫表示がズレる主な原因は、
- レジ通過と在庫更新のタイムラグ
- バックヤード在庫の存在
- 人の手による補充・移動
つまり、
表示=目安
実在庫=現場で確定
という関係になります。
これはダイソーだけでなく、
多くの小売店で共通する事情です。
実はこの「在庫がズレる」という現象は、ダイソー特有の問題ではありません。
商品数が多く、入れ替わりが激しい売場ほど、「どの商品を、どの単位で管理しているか」が重要になります。
このときの基本になる考え方が SKU(管理の最小単位) です。
在庫と販売がどう結びついているのかを、身近な例で解説しています。
JANコードが重要な理由
店舗や電話で在庫確認するとき、
JANコードを聞かれる理由もここにあります。
- 商品名は似たものが多い
- 色・型違いで在庫が分かれる
JANコードがあれば、
- 商品を一意に特定
- 在庫検索が一気に正確
になります。
ここがポイント|在庫管理は「規模が大きいほど難しい」
ダイソーほどの規模になると、
- 完璧なリアルタイム在庫
- 完全一致の在庫表示
を実現するには、
相当な仕組みとコストが必要です。
これは裏を返せば、
在庫で悩むのは
ダイソーだけではない
ということでもあります。
ちなみにJANコードは、
「1商品=1つ」とは限らないことをご存じでしょうか。
色違いや仕様違いなどで、
同じ商品でも複数のJANが存在するケースは、現場ではよくあります。
この違いを知らないと、
在庫ズレや「あるはずなのに見つからない」原因になります。
まとめ|ネット在庫は「期待しすぎない」が正解
最後に、この記事の結論をまとめます。
- ダイソーの在庫は 一部ネットで確認できる
- 公式アプリは「目安」として非常に有用
- 完全一致は期待しないほうがいい
- 確実性が必要なら電話確認を併用
ネット在庫は
無駄足を減らすための道具です。
100%を求めるより、
70〜80%の精度でうまく使う。
それが一番ストレスの少ない使い方です。
ひとこと補足(在庫の仕組みに興味を持った方へ)
「なぜ在庫がズレるのか」
「なぜ完璧に管理できないのか」
もしそんな疑問を持ったなら、
それは 在庫管理の本質的な課題でもあります。
ダイソーの話は、
実は多くの店舗・会社にも共通する話です。
👤 筆者プロフィール|DXジュン(Apice Technology 代表)
「tecn」を運営している DXジュン です。
Apice Technology株式会社の代表として、20年以上にわたり
Web制作・業務改善DX・クラウドシステム開発に携わっています。
普段は企業の現場課題に寄り添いながら、
在庫管理システム/予約システム/求人管理/受発注システム/クラウドソーシング など、
中小企業の仕事を“ラクにするツール”を作っています。
tecn では、業務改善のリアルや、Webシステムの仕組み、 そして「技術が生活をちょっと楽しくしてくれる」ような 日常×デジタルのヒントをゆるく発信しています。
現在の注力テーマは 在庫管理のDX化。 SKU・JAN・棚卸・リアルタイム連携など、 現場で役立つ情報を発信しつつ、 自社のクラウド在庫管理システムも開発・提供しています。
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