DXアンテナ株式会社は、兵庫県神戸市に本社を置く日本の放送・通信機器メーカーです。テレビアンテナやブースター、分配器など家庭で身近な受信機器で知られていますが、現在の事業はそれだけではありません。CATVや光伝送、建物内ネットワーク、防災情報配信、セキュリティカメラなどへ領域を広げ、放送・通信・セキュリティ・防災を横断する技術企業として展開しています。
H2-1 DXアンテナはどこの国の会社?
H3-1 日本・神戸に本社を置く老舗メーカー
DXアンテナ株式会社は日本企業です。本社は兵庫県神戸市西区室谷にあり、1953年に神戸で創業しました。1956年に法人化し、1966年に現在のDXアンテナ株式会社へ社名を変更しています。社名や製品型番が英数字中心のため海外メーカーと感じる人もいますが、企業の本拠地、開発・製造の歴史、経営主体はいずれも日本にあります。「どこの国のメーカーか」という点では日本企業と理解して問題ありません。
H3-2 放送受信機器から始まった会社
同社の原点はテレビ放送を受信するためのアンテナや関連機器です。地上デジタル放送や衛星放送では、アンテナだけでなく、ブースター、混合器、分配器、テレビ端子、ケーブルなど多くの機器が組み合わされます。DXアンテナはこうした受信システム全体を扱ってきたため、単品の家電メーカーというより、建物の放送インフラを構成する専門メーカーとしての性格が強い会社です。
H3-3 2017年からエレコムグループの一員
2017年には株式譲渡によってエレコムグループの一員となりました。これにより、DXアンテナが長年培ってきた放送・高周波・伝送技術と、エレコムが持つネットワークやIT周辺機器の製品群を組み合わせやすくなっています。2026年には営業機能をエレコムの営業部門へ統合し、販売体制を強化しています。ブランドや製品開発の主体としてDXアンテナは存続しつつ、グループの販売網を活用する構造です。
同社の沿革を見ると、技術領域が段階的に広がってきたことが分かります。1978年には日本初の実験用SHF放送衛星の受信装置で鮮明受信に成功し、2009年にはハイビジョン信号を高品質のままワイヤレス伝送するミリ波伝送システムを発表しました。2011年には災害停電時対応機能を備えたギャップフィラーシステムがCEATEC AWARDで準グランプリを受賞し、2012年には通信・セキュリティ分野の新ブランド「DXデルカテック」を立ち上げています。さらに2021年にネットワークカメラなどでカメラ事業へ参入し、2023年にはクラウド録画サービス「Antenna-eye」を開始しました。こうした流れは、同社がテレビ受信機器の専業企業から、情報伝送と安全・安心を支える企業へ事業を広げてきた背景を示しています。
H2-2 DXアンテナは何をしている会社?
H3-4 家庭用テレビ受信機器が分かりやすい主力分野
一般消費者に最も分かりやすいのは、UHFアンテナ、BS・110度CSアンテナ、ブースター、分配器、分波器などのテレビ受信機器です。戸建住宅や集合住宅で地上デジタル放送、衛星放送を安定して受信するために使われます。近年は4K・8K衛星放送への対応、強風・積雪・塩害を考慮したアンテナ、住宅外観になじみやすい平面アンテナなど、設置環境に合わせた製品開発も進んでいます。
H3-5 CATVや共同受信は法人・設備市場の重要領域
DXアンテナはCATV関連機器や共同受信設備も重要な事業としています。集合住宅、ホテル、病院、公共施設などでは、一つのアンテナや受信設備で多数のテレビへ信号を配るため、家庭用とは異なる設計や信号管理が必要です。増幅器や分岐・分配機器、館内自主放送設備などを組み合わせ、建物全体の放送システムとして構築します。ECサイトで見かける家庭用アンテナだけでは分からない同社のBtoB事業です。
H3-6 通信分野では既存同軸ケーブルもネットワークに活用
通信関連では、建物に敷設済みのテレビ同軸ケーブルをデータ通信に利用する同軸線モデムなどを展開しています。既存建物で新たにLANケーブルを敷設することが難しい場合、テレビ配線を活用してネットワークを構築できるため、改修工事の負担を抑えられます。放送用の同軸配線を長年扱ってきたメーカーだからこそ、放送と通信を重ね合わせる提案へつながっています。
H3-7 セキュリティと防災も現在の主要事業
会社概要ではセキュリティシステム関連機器の開発・製造も明示されています。ネットワークカメラや同軸カメラ、ワイヤレスカメラに加え、クラウド録画サービスなどへ領域を拡大しています。また、防災・行政情報告知システムなど、放送・通信の伝送技術を活かした防災分野にも取り組んでいます。企業像を正しく把握するには「テレビアンテナの会社」だけで終わらせず、社会インフラ寄りの事業まで見る必要があります。
公式の事業紹介では、セキュリティ関連としてカメラだけでなくセンサーライトやワイヤレスインターホンも扱っています。防災分野では、ケーブルテレビの伝送路を活用する防災・行政情報告知システムを展開し、IPDC技術によって音声だけでなく文字・画像・動画も配信できる仕組みを案内しています。災害情報は住民へ確実に届くことが重要であり、放送設備と通信設備の両方を理解する同社の技術が生かされる分野です。一般家庭向け製品を購入する読者にとっても、メーカーが社会インフラ規模のシステムまで設計していることは、技術の専門性や事業継続性を判断する材料になります。
H2-3 DXアンテナ NEWS:2026年の動向
この企業に関連する最新のお知らせTECN COMPANY NEWS
H3-8 エレコムとの連携で販売体制を強化
エレコムはPC周辺機器、ネットワーク機器、法人向けIT機器など幅広い販路を持っています。DXアンテナの放送設備やセキュリティ機器と販売面で連携することで、テレビ設備だけの案件ではなく、ネットワークや監視まで含む提案をしやすくなります。2026年の営業機能統合は、グループ内で専門技術と販売機能を分担する動きとして見るのが適切です。
H3-9 放送・通信・セキュリティ・防災の4分野を継続
DXアンテナは長年の放送技術を基盤に、通信、セキュリティ、防災を加えた4分野を事業の柱として説明しています。建物内の情報伝送や監視、防災は継続的な更新需要があり、既設配線を活用したネットワーク化やクラウドサービスとの連携は、従来のハードウェア技術を新しい需要へつなげています。
H3-10 法人向けソリューションの比重も見逃せない
法人向けには、マンション、施設、工事店、管理組合などを対象に、4K8K衛星放送改修、セキュリティカメラ、ネットワーク構築などを案内しています。家庭用アンテナを買う人にも、同じメーカーが大規模設備まで扱っていることは専門性を判断する材料になります。
H2-4 DXアンテナの主なブランドと製品分野
H3-11 DXアンテナは放送受信機器の中心ブランド
DXアンテナ
DXアンテナは、DXアンテナ株式会社が展開・保有するAV・音響機器ブランドです。音響機器分野を中心に継続展開されています。
DXアンテナは、DXアンテナ株式会社のブランドポートフォリオに属するAV・音響機器ブランドです。主に音響機器、映像機器、AV機器、デジタル機器に関する製品・サービスを展開しています。企業との関係、主な製品分野、対象ユーザーを整理することで、『どこの国・どの会社のブランドか』を確認する記事や、ブランド別商品表示の基礎情報として活用できます。
8ch対応ネットワークレコーダー(8TB)
最大8ch・8TBで中規模施設の監視映像を集約するネットワークレコーダー。
DXアンテナブランドでは、UHFアンテナ、BS・110度CSアンテナ、ブースター、分配器、分波器、混合器、テレビ端子、レベルチェッカー、CATV関連機器などを展開しています。家庭用から共同受信用まで幅が広く、同じアンテナでも電界強度、偏波、設置場所、耐風性能などで選択肢が変わります。
H3-12 DXデルカテックは通信・セキュリティ系を補完
テレビ・映像機器
DXアンテナ
UHFアンテナ(16素子相当)
強風・積雪・塩害環境を想定した樹脂筐体と高耐風性能を備える16素子相当UHFアンテナ。
- 13~52chの地上デジタル放送に対応
- 耐風速70m/sの高耐風設計
- 積雪・塩害地域を考慮した樹脂筐体
UHF平面アンテナ(ブースター内蔵)
薄型平面アンテナにブースターを内蔵し、中・弱電界地域で受信と増幅を一体化できるモデル。
- 20素子相当の平面アンテナ
- UHFブースターを内蔵
- 中・弱電界用・水平偏波専用
UHFアンテナ(20素子相当)
高利得と耐候性を両立し、水平・垂直偏波に対応する20素子相当のUHFアンテナ。
- 動作利得7.0~9.2dB
- 水平・垂直偏波に対応
- 耐食性を意識した樹脂ケースと金具
テレビ・映像機器アクセサリー
テレビ・映像機器アクセサリー関連商品
DXアンテナ
UHF・BS/CSブースター
地上デジタルとBS/CS系統の信号を増幅し、配線損失を補う受信設備用ブースター。
- UHFとBS/CSの両系統に対応
- 配線や分配による信号損失を補完
- 家庭・共同受信設備の受信安定化に利用
レベルチェッカー
アンテナ工事や共同受信設備でテレビ信号レベルを確認する施工・保守向け測定器。
- テレビ信号レベルの測定に対応
- アンテナ工事・共同受信設備の保守向け
- 楽々集計ソフト2対応
2分配器[2K・4K・8K対応]
テレビ受信信号を2系統へ分ける4K8K対応の基本分配器。
- 10~3224MHzに対応
- 2分配・1端子通電形
- 2K・4K・8K放送設備に対応
防犯・監視カメラ
防犯・監視カメラ関連商品
ネットワーク機器
防犯・監視機器
防犯カメラ、監視レコーダー等
DXアンテナ
8ch対応ネットワークレコーダー(8TB)
最大8ch・8TBで中規模施設の監視映像を集約するネットワークレコーダー。
- 8chのネットワークカメラに対応
- 8TB HDDで長時間録画を想定
- H.265+/H.265/H.264に対応
4ch対応ネットワークレコーダー
4台までのネットワークカメラ映像を記録・管理する小規模監視向けレコーダー。
- 4chのネットワークカメラに対応
- 監視映像の録画・管理を一元化
- CNE3シリーズの小規模構成向け
DXデルカテックは、DXアンテナが通信・セキュリティ領域を広げる中で使ってきたブランドです。ブランド名だけを増やすのではなく、放送技術を起点に通信・安全分野へ展開してきた流れの中で位置づけると分かりやすくなります。
H3-13 商品は受信・伝送・ネットワークを横断する
販売ページを確認
具体的な商品では、平面UHFアンテナ、4K8K対応分配器、ブースター、同軸線モデム、ネットワークカメラなど役割の異なる機器があります。同一シリーズの色違いや近い仕様を大量に並べるより、「受信」「増幅」「分配」「伝送」「監視」と役割を分けて見ると企業像と購入判断の両方に役立ちます。
H2-5 DXアンテナの強みはどこにある?
H3-14 高周波・受信技術を長期間蓄積している
テレビや衛星放送の信号は、周波数帯、利得、雑音、配線損失、分配損失などを考えながら必要な品質で各受信機へ届ける必要があります。DXアンテナはアンテナ本体から周辺機器まで長く扱ってきたため、システム全体を前提に製品を設計できることが強みです。
H3-15 研究設備と製品評価を自社で積み重ねる
同社は西神テクノロジーセンターに開発・製造・品質保証機能を集約し、電波暗室などの評価設備も整備してきました。アンテナや無線・高周波製品は外形だけでは性能差が分かりにくく、受信特性や妨害波への耐性を測定する環境が重要です。
西神テクノロジーセンターの大型電波暗室は76MHzから60GHzまでの広い帯域に対応し、放送帯域だけでなくミリ波を含むワイヤレスシステムの設計・検証に使われています。EMC電波暗室ではVCCIやFCC規格に対応した3m法の放射雑音評価が可能で、無線機器がテレビ受信へ与える影響も検証しています。さらに、豪雨・台風を想定した耐水試験など各種環境試験設備も持っています。屋外アンテナは長期間にわたり風雨へさらされる製品だけに、カタログ上の利得だけでなく、実際の使用環境を想定した評価設備をメーカー自身が持つことは信頼性を判断する具体的な材料になります。
H3-16 建物設備まで含めたワンストップ提案ができる
DXアンテナは建設業許可を持ち、製品販売だけでなくシステム設計や施工相談まで扱います。集合住宅や施設では、アンテナだけ交換しても配線や増幅器が古ければ期待した性能が出ないことがあります。建物全体で放送、通信、セキュリティ設備を考えられることが法人市場での強みです。
公式会社概要には国土交通大臣許可の建設業許可が掲載されており、同社が機器の開発・製造だけでなく設備としての導入まで意識した事業を行っていることが分かります。共同受信やCATVでは、アンテナ、増幅器、分岐・分配器、光伝送、館内配線が一つのシステムとして機能します。セキュリティカメラやネットワーク機器を加えると、さらに電源・通信・録画・管理まで検討範囲が広がります。メーカー選びでは単品価格だけでなく、問題が起きたときにシステム全体を理解して相談できるかも重要であり、ワンストップで複数領域を扱う体制は法人案件で特に意味を持ちます。
H3-17 既存インフラを活かす発想に強い
同軸線モデムのように、既に建物へ敷設されているテレビ配線をネットワークへ活用する製品は同社らしい例です。新規配線が難しい建物では工期やコストを抑えながら通信環境を改善できる場合があります。
H2-6 DXアンテナ製品を選ぶときのポイント
H3-18 アンテナは電界強度と設置条件を先に確認
UHFアンテナは素子相当数や利得だけで上位モデルを選べばよいわけではありません。地域の電波状況、送信所との方向、水平偏波か垂直偏波か、屋根上・壁面・ベランダのどこへ設置するかで適切な製品が変わります。強風地域や積雪地域では耐風性能も重要です。
H3-19 4K8K対応では周辺機器まで対応帯域を見る
BS・110度CSの4K8K衛星放送を利用する場合、アンテナだけでなくブースター、分配器、分波器、テレビ端子、ケーブルなどが必要周波数帯に対応しているか確認する必要があります。どこか一つが古い規格だと十分な信号が届かない場合があります。
H3-20 通信機器は既存配線と接続台数を確認
同軸線モデムを導入する場合、既存のテレビ共同受信設備の構成、分配器などの周波数特性、親機と子機の台数、必要な通信速度を確認します。テレビ端子があるだけで必ず使えると決めつけず、建物側の配線状況を確認することが重要です。
H2-7 DXアンテナは信頼できるメーカー?
H3-21 70年以上の専門メーカーとしての実績
DXアンテナは1953年創業で、放送方式がアナログからデジタルへ、さらに衛星4K8Kへ変化する中でも受信関連機器を継続してきました。規格が変化するたびにアンテナ、増幅、分配、測定機器などを更新してきた経験は技術継続性の材料になります。
H3-22 エレコムグループとの連携は流通面の安心材料
エレコムグループに入ったことで、販売や調達、法人営業などの面では大きなグループ基盤を活用できます。DXアンテナ製品を購入するときはメーカー直営通販や正規販売店、工事店など販売経路を確認すると安心です。アンテナ設備は施工品質も結果に影響するため施工者選びも重要です。
H3-23 家庭用と法人用でサポートの考え方が異なる
家庭向けのアンテナや分配器は型番を確認して購入できますが、CATV、共同受信、セキュリティ、ネットワークなどは現場条件に応じた設計が必要です。用途に応じてメーカー窓口や施工業者へ相談できる体制があることも専門メーカーを選ぶ意味です。
H2-8 まとめ
H3-24 DXアンテナは日本の放送・通信技術メーカー
DXアンテナは兵庫県神戸市に本社を置く日本企業です。テレビアンテナで広く知られていますが、事業は放送受信、CATV、光・同軸伝送、ネットワーク、セキュリティ、防災まで広がっています。「アンテナだけの会社」より、建物の情報伝送を支える専門メーカーと捉える方が正確です。
H3-25 購入前は型番より用途と設置条件を確認する
DXアンテナの製品は同じカテゴリーでも受信環境や設備構成によって適した型番が変わります。アンテナなら電波状況と設置場所、4K8Kなら周辺機器の対応帯域、通信機器なら既存配線、法人設備なら施工条件まで確認することが重要です。
H3-26 専門性とグループ基盤の両方を持つ点が特徴
70年以上蓄積した放送・高周波技術と、エレコムグループのIT・ネットワーク・販売基盤を組み合わせられることが現在のDXアンテナの特徴です。一般家庭で使う受信機器からマンションや施設の通信・監視まで同じ技術軸でつながっています。












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