100記事書いてもアクセスが増えない?記事リライト後の測定のコツとアクセス数の目安を解説
ブログの記事をリライトしたけれど、「本当に効果が出ているのか分からない」そんな疑問を感じたことはありませんか?
リライトは、やみくもに書き直せばアクセスが増えるというものではありません。
大切なのは、リライトした後に「どの数値が、どのように変化したのか」をきちんと測定することです。
しかし、実際にはこうした声も多く聞かれます:
- 「順位がちょっと変わったけど、これって成功?」
- 「クリック数が増えたのはリライトのおかげなのか?」
- 「測定っていつ、どのくらいの期間を見ればいいの?」
この記事では、そんな疑問に答えるべく、
- リライトの効果をどう判断すればいいのか?
- Googleサーチコンソール(GSC)で確認すべき指標
- 測定時によくある勘違いや注意点
などを、初心者にもわかりやすく解説していきます。
「直したのに変化がない…」と落ち込む前に、正しく“結果を読み解く力”を身につけて、次の改善につなげていきましょう。
記事リライト後、何をもって「成功」と言えるのか?
リライトをしたあとは、「よし、これでアクセスが伸びるはず!」と期待が高まります。
ですが、どの数値がどう変化すれば“リライト成功”と言えるのか? 明確な基準を持っていないと、判断に迷うことになります。
ここでは、リライトの効果を客観的に測るための3つの主要指標と、アクセス数の「目安」について解説します。
クリック数・CTR・掲載順位の3つが指標になる
リライト後に見るべき主な数値は、Googleサーチコンソール(GSC)で確認できる以下の3つです:
指標 | 意味 | 成功の目安 |
---|---|---|
クリック数 | 実際に検索結果からクリックされた回数 | リライト前より増えているか |
CTR(クリック率) | 表示された回数に対するクリックの割合 | 2〜3%以上が1つの目安(キーワードによる) |
掲載順位 | Google検索結果での平均掲載位置 | 1ページ目(1〜10位)入りが理想 |
たとえば:
- 「クリック数が変わらないが、CTRが上がった」=タイトル改善が効いている
- 「CTRは同じだが、順位が上がった」=構成改善や内容の網羅性が評価された可能性
- 「表示回数は変わらないがクリック数が増えた」=descriptionやタイトルがうまく機能している
1つの数値ではなく、複数を組み合わせて判断するのがポイントです。
アクセス数の「目安」はどれくらい?どこまで伸びればOK?
「リライトしたけど、月に10PVしか増えてない…これは失敗?」
結論から言うと、クリック数の増加だけではリライトの成果を正しく評価できません。
なぜなら、検索ボリュームや競合性、記事内での回遊率によって得られるPVは大きく変わるからです。
以下は、検索ボリュームと掲載順位(1位想定)をもとにした、クリック数×1.6倍で算出したPVの目安です:
検索ボリューム | 想定CTR(1位) | 想定クリック数 | 想定PV(※1.6倍換算) |
---|---|---|---|
1,000回/月 | 約30% | 約300クリック | 約480PV/月 |
300回/月 | 約25% | 約75クリック | 約120PV/月 |
100回/月 | 約20% | 約20〜30クリック | 約32〜48PV/月 |
※1クリックあたりのPVは、直帰せずに記事を回遊したり再訪されるケースを想定し、控えめに1.6倍換算しています。実際には2倍近くになることもあります。
リライトによって順位が3〜5位から1〜2位に上がれば、PVは数倍に跳ね上がる可能性もあります。
逆に、もともと上位だった記事をリライトして順位が下がるとアクセスが激減するため、注意が必要です。
リライト効果を測定するためのGSC活用法
Googleサーチコンソール(GSC)は、リライトの前後比較に欠かせない無料ツールです。
ここでは、具体的にどこを見ればいいのか/どのように比較すればいいのか を、初心者でも実践できるように解説します。
期間比較で「リライト前後」を可視化する方法
最も基本的で効果的なのが、「過去のデータと現在のデータを比較する」 ことです。
✅ 手順(例):
- GSCにログイン
- 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリック
- 上部の日付フィルターをクリック → 「比較」を選択
- 「過去28日間 vs その前の28日間」などで設定
- ページタブ or クエリタブで、個別記事のクリック数・CTR・順位を比較
📌 ポイント:
- 「リライト公開日」を起点に、前後1ヶ月〜2ヶ月の比較が適切
- 変動が小さい場合は、**“過去3ヶ月 vs 直近3ヶ月”**でも可
この比較によって、リライト前よりクリック数・CTR・順位がどう動いたかが一目瞭然になります。
「クエリ単位」「ページ単位」で見るべきデータとは
GSCでは、「ページ単位」だけでなく、「検索クエリ単位」でも分析ができます。
これは非常に重要です。
✅ クエリ単位で見る理由:
- 記事内のどのキーワードが読者を引き寄せているかがわかる
- リライトの結果、新しいキーワードで流入が発生していることに気づける
✅ チェック項目:
視点 | 見る項目 |
---|---|
クリック数が増えたクエリ | 新たな流入キーワードになっている可能性 |
CTRが下がったクエリ | タイトルと意図がズレた可能性あり |
掲載順位が急落したクエリ | キーワード削除・内容ズレの影響が出ていることも |
「表示回数が多いのにCTRが低い」クエリは、再改善のチャンスと捉えるべきです。
「掲載順位が上がったのにクリックされない」場合の考え方
意外と多いのが、**「順位は上がったのに、クリック数はほとんど増えない」**というケース。
✅ 主な原因:
- タイトルが地味で他と比べて目立たない
- メタディスクリプションが検索意図とズレている
- 他サイトのリッチスニペット(星評価・画像)に負けている
この場合、タイトル・descriptionの改善をもう一段深める必要があります。
また、競合と自記事の**「検索結果画面での見た目比較」**も行うと効果的です。
効果測定の落とし穴と対処法
リライト後の数値を見るとき、多くの人が早合点や判断ミスをしてしまいます。
「アクセスが増えない=リライト失敗」とは限りません。
ここでは、リライト効果測定で陥りがちな3つの落とし穴と、それぞれの対策を紹介します。
すぐに結果を求めすぎない!適切な測定タイミングとは?
リライトの効果は数日で出るものではありません。
Googleに再クロールされ、再評価されるまでには1〜3週間程度かかるのが一般的です。
✅ よくある誤解:
- リライトから3日でGSCを確認 → 変化がない →「効果なし」と判断してしまう
- 順位が一時的に落ちた → 慌てて元に戻す
✅ 正しい測定タイミング:
- 目安:リライト後、最低でも2週間〜3週間待つ
- 変化がなければ、「前月 vs 今月」でGSC比較するのが妥当
順位が一時的に下がるケースとその判断ポイント
リライト直後に検索順位が下がることがあります。
これはGoogleが内容を再評価している最中に起こるもので、一時的なものであることがほとんどです。
✅ 見極めポイント:
状況 | 対応 |
---|---|
順位が落ちたが、CTRが上がっている | タイトル改善は効いている=様子見でOK |
順位もCTRも落ちた | 内容のズレ or キーワード削除が原因の可能性あり |
1ヶ月以上順位が戻らない | リライト前の構成に近づける再調整を検討 |
3週間経っても効果が出ないときの次の一手
もしリライトから3週間以上経ってもクリック数も順位もまったく変化がない場合は、
**「リライトの方向性が検索意図とズレている」**可能性があります。
✅ 見直しポイント:
- 検索クエリに対する答えをちゃんと出せているか?
- 見出し(H2/H3)がユーザーの知りたい順になっているか?
- 情報が古くないか?競合と比べて網羅性が足りないか?
また、過去にアクセスが多かった記事が落ちた場合は、
キャッシュやアーカイブで元記事の構成を見直すのも有効です。
まとめ|データから学び、次の改善につなげよう
リライトは、記事を「書き直す」だけで終わりではありません。
“リライト後の数字をどう見るか”こそが、本当の改善の始まりです。
✅ 本記事で紹介した重要ポイントの振り返り
- リライト効果は、クリック数・CTR・掲載順位の3点で評価する
- 測定にはGoogleサーチコンソールの「期間比較」機能を活用
- クエリ単位・ページ単位でデータを見ることで原因が特定しやすい
- すぐに結果を求めすぎず、最低2〜3週間は様子を見る
- 数字に変化がなければ、“検索意図とのズレ”をもう一度チェック
✅ リライト後の測定は「記事改善ループ」の出発点
リライトは一度きりで完結するものではありません。
アクセスやCTRが伸びたら、その記事の勝ちパターンを他の記事にも展開できます。
逆に効果が出なければ、原因を分析して別のアプローチを試すチャンスです。
✅ 関連記事(シリーズ構成)
▶︎ リライトすべき記事の見つけ方はこちら(記事①)
▶︎ 記事を効果的にリライトするコツ(記事②)
▶︎[初心者向け|ブログ記事1万PVの達成の仕方
コメント