どのモバイルマークが安全? 安全認証マークを解説 PSE CE UL マーク

🇯🇵 日本:PSEマーク(電気用品安全法)
- 法規名:電気用品安全法(DENAN)
- マーク:PSE(丸PSE/菱形PSE)
- 義務範囲:モバイルバッテリーは「特定小型電気用品」扱いでPSEマーク必須(国内販売・輸入時)。
- ポイント:PSEないバッテリーは日本国内での販売禁止。携帯端末やゲームバッテリーは同時期に法整備強化。
- 機内持込:PSEマーク自体は搭乗可否に直結しませんが、大手メーカー品&PSE明示が安心です。
🇨🇳 中国:CCC認証(強制製品認証)
- 法規名:CCC認証(China Compulsory Certification)
- マーク:CCC(赤いCが3つ並んだロゴ)
- 義務範囲:リチウム系含め一部バッテリー・スマホは強制認証リスト入り。ブランド・用途により適用判断が細かい。
- ポイント:必須でない場合でも、無印品・ノンブランドバッテリーは特に持ち込み時に“疑われる理由”になるので要注意。
- 機内持込:容量(Wh)表示+正規ラベルが最重要。CCCロゴ有無だけで搭乗可否が決まるわけではない。

🇺🇸 米国:UL/ETL認証(民間安全規格)
- 法規名:UL(Underwriters Laboratories)、ETL(Intertek)
- マーク:ULマーク、ETLマーク
- 義務範囲:モバイルバッテリーは法的義務でなく、大手小売ではUL認証が推奨条件。
- ポイント:UL認証品は北米流通・空港チェック・民間保険でも「より信頼できる安全バッテリー」として認知。
- 機内持込:100Wh以下2-5個までといったルール。同じく「ラベル明記、メーカー名、UL等の認証ロゴ」で没収リスクが激減。

🇪🇺 EU:CEマーク(自己宣言型)
- 法規名:CEマーキング(欧州指令に適合宣言)
- マーク:CEロゴ(左右離れたCとE)
- 義務範囲:EU加盟内で販売する全ての電子機器にCEマーク必須(法的義務、メーカー自己責任宣言)。
- ポイント:実は“自己宣言型”のため形だけ貼った粗悪品も出回る(因みに本物のCEは認証書付き)。
- 機内持込:特にWh容量・明記の有無が厳しく見られる。ラベル/CEあり+健全メーカー品が推奨。

🇬🇧 イギリス:UKCAマーク
- 法規名:UKCA(UK Conformity Assessed)
- マーク:UKCAロゴ(Brexit後の独自ルール)
- 義務範囲:2023年以降、英国で販売する電子機器にUKCAマーク必須(CE併記でも可)
- ポイント:「イギリス国内で買う」場合はCE/UKCA両方付いているモバイルバッテリーがベスト。
- 機内持込:上記EUと同じくWhとラベルが最重要。
✈️ 国際的に「知っておきたい」その他の認証
- KCマーク(韓国):韓国での流通に必須。ラベル・仕様不明品には厳しく対応されやすい。
- BIS(インド):近年義務化。偽造品・直輸入品は注意が必要。
- RCM(オーストラリア/ニュージーランド):法令遵守マーク。
- MSDS/UN38.3報告書:IATA航空運送規制に基づく“国際流通用バッテリー”の安全証明。
⬆️ これがないと国際物流業者が預からないケースあり(大手メーカーはほぼ全て取得済み)。
🔖 海外旅行/出張/通販での結論ポイント
- ちゃんとしたメーカー&各国の正規認証ラベルつきバッテリーを選ぶこと。
- 機内持ち込みでは「容量(Wh)、メーカー名、技術・認証ラベル」が印字されていないものは国問わず没収リスク激高。
- 日本国内用でもPSE、海外での安心度ならULまたはCE/UKCA/CCC/RCM付きが一番無難。
- 「激安ノンブランド」に飛びつかず、“公式マーク&技術規格明記”優先で選びましょう。
いろいろなブランドの紹介をしています。
XXXXXブランドはどこの国のブランド?
PSEマークのほか 無線機器仕様に必要な主な規格・認証一覧
安全だけでなく、法律・電波適合の観点も重要です。ここでは、主な地域・国で「無線機器(Bluetoothイヤホン、スマートフォン等)」に必要な認証・規格をまとめます。日本において重要なのは、技適マークです。

🇯🇵 日本:技適マーク(技術基準適合証明)
- 概要:日本国内で使う無線機器(Wi-Fi/Bluetooth/スマホ等)は「電波法」適用。
- マーク:技適マーク
- 義務範囲:国内利用・販売・輸入時に必須(技適マークのない機器は違法となり、罰則あり)
- 補足:PSE(バッテリー製品)も並行取得が望ましい。
🇨🇳 中国:SRRC認証 + CCC認証
- 概要:無線機器は「SRRC認証(State Radio Regulatory Committee)」、電気系全般は「CCC(China Compulsory Certification)」も必要
- SRRCマーク:無線技術の適合証明
- CCCマーク:安全規格(バッテリー、充電器等)
🇺🇸 米国:FCC認証
- 概要:Federal Communications Commission(FCC)による電波・通信規格適合
- マーク:FCCマーク
- 義務範囲:無線機器販売・流通に必須。UL(安全)、ETL(品質)も推奨。
🇪🇺 EU:CEマーク(Radio Equipment Directive)
- 概要:CEマークは、電子機器(無線機器含む)がEU規格に適合していることを示す
- 補足:RED(Radio Equipment Directive)として電波・安全ともに宣言
- 義務範囲:EU圏での販売に必須。自己宣言形式。
🇬🇧 英国:UKCAマーク
- 概要:Brexit後の独自適合証明(CEと並記の場合も可)
- 義務範囲:英国国内流通に必須。
🇰🇷 韓国:KC認証
- 概要:無線機器は「KC(Korea Certification)」で安全と電波の両方
その他主要国
- IC(カナダ):Industry Canada認証
- BIS(インド):電波・安全規格
- RCM(豪州/ニュージーランド):安全・無線両方
まとめ
- 日本は技適マークが最重要!
- 海外ブランド購入・使用時は、**その国ごとの適合マーク(技適/FCC/CE/SRRC/KC…)**に必ず注目しましょう。
- PSEやCCC等の安全規格とは別に、「技適/FCC/CE RED/UKCA/KC」など無線技術の法適合が絶対条件です。
適合マークと規格取得状況をしっかり確認し、安心して使える無線機器を選びましょう。