棚番 はんこでロケーション管理を始めよう|小規模倉庫のための超実践ガイド|在庫管理
「棚番は付けた。でも、在庫管理は何も良くなっていない気がする…」
そんな違和感を感じている小規模倉庫や店舗の方は、実はとても多いです。
マジックで棚番を書いたり、
はんこで表示をきれいに揃えたりしても、
・どこに何があるか即答できない
・棚卸が毎回ズレる
・人によって置き場所が違う
こうした問題が、ほとんど改善されないまま残っている――
そんな現場も少なくありません。
その理由はシンプルです。
棚番を付けただけでは、在庫管理は始まっていないからです。
本当に必要なのは、
「棚番」ではなく、その次のステップである
ロケーション管理という考え方です。
ロケーション管理とは、
「どこに・何が・いくつあるか」を
“場所ベース”で管理していく仕組みのこと。
実は、棚番はんこは
このロケーション管理を始めるための
とても優秀な第一歩でもあります。
この記事では、
・ロケーション管理とは何か
・棚番はんこがなぜ入口になるのか
・小規模倉庫でも無理なく始められる現実的ステップ
を、できるだけ専門用語を使わずに、
超・実践目線で解説していきます。
いきなり高額なWMSや大げさなシステムは必要ありません。
まずは「場所」を整えるところからで大丈夫です。
「そろそろExcel管理が限界かも…」
と感じ始めている方ほど、
この内容はきっとそのまま役に立つはずです。
H2-1|そもそも「ロケーション管理」って何のこと?
👉 用語のやさしい定義ゾーン
(検索意図:意味が分からない層を確実に拾う)
H3-1|ロケーション管理を超かんたんに言うと
ロケーション管理とは、
とてもシンプルに言うと、次の3つを
「場所ベース」で管理する考え方です。
- 「どこに」
- 「何が」
- 「いくつあるか」
これを、
人の記憶や勘に頼らず、
ちゃんと“場所”とひも付けて管理する
というのが、ロケーション管理です。
たとえば、こんな状態を想像してみてください。
「この商品、どこに置いてありますか?」
「えーっと…たしか、あの辺の棚だった気がします」
「この前、誰かが奥に動かしたような…?」
こういう会話が日常的に出ている現場は、
ロケーション管理ができていない状態です。
逆に、ロケーション管理ができている現場では、
こうなります。
「この商品は、A-03-02 にあります」
「在庫は、いま 12 個です」
「昨日 3 個出庫しています」
👉
場所を見れば、何が・いくつあるか分かる。
これがロケーション管理の基本です。
難しいシステムや専門用語は、
ここでは一切いりません。
まずは、
- 場所が決まっている
- 商品の置き場所が固定されている
- その場所と在庫数がひも付いている
この3つがそろっていれば、
もうそれは立派な「ロケーション管理」です。
H3-2|棚番とロケーション管理は何が違う?
ここで、多くの現場が
勘違いしやすいポイントがあります。
それが、
「棚番を付けた=ロケーション管理ができている」
という思い込みです。
結論から言うと、
これはほぼ間違いです。
違いを、超シンプルに言うとこうなります。
- 棚番=場所の“名前”
- ロケーション=場所の“意味づけ”
もう少し噛み砕きます。
■ 棚番とは何か?
棚番とは、ただの「ラベル」です。
- A-01
- B-03
- 1-2-5
こういった番号や記号を棚に付けて、
「ここは A-01 という場所ですよ」
と名前を付けているだけの状態です。
つまり、
- きれいに表示されている
- 読みやすくなっている
- 表記ゆれが無くなっている
ここまでやっても、
まだ在庫管理は始まっていません。
■ ロケーション管理とは何か?
ロケーション管理になると、
ここから一段階レベルが上がります。
その場所に対して、
- 何を置く場所なのか?
- その商品は固定なのか?
- 最大いくつ置くのか?
- いま何個あるのか?
こうした意味がひも付いてきます。
たとえば、
A-01 には
・商品Aだけを置く
・最大30個まで
・いまの在庫は18個
ここまで決まって、
はじめて「ロケーション管理」です。
■ なぜ棚番だけだと在庫管理は始まらないのか?
棚番だけ付いている現場では、
よくこんな状態が起きています。
- 空いている棚にとりあえず置く
- 忙しいから仮置きする
- 後で戻そうと思って忘れる
- 人によって置き場所が違う
その結果、
- 場所と商品がひも付いていない
- 在庫数と場所が一致しない
- 棚卸でズレる
- 探す時間が増える
👉
これでは、棚番があっても意味がないのです。
👉 結論:棚番だけでは、在庫管理は始まっていない
ここまでをまとめると、
ポイントはたった1つです。
棚番は、ただの「名前」
ロケーションは、「意味を持った場所」
棚番を付けただけでは、
- どこに何があるか分からない
- 正しい在庫数が分からない
- ルールが無いから再現性が無い
この状態のままです。
でも逆に言えば――
👉
棚番は、ロケーション管理への最高の入口でもあります。
すでに棚番を付けている現場は、
実はスタートラインのかなり手前まで来ています。
あとは、
- その棚に「何を置くか」決める
- 置き場所を固定する
- 在庫数とひも付ける
この3ステップを足すだけで、
現場は一気に変わり始めます。
H2-2|なぜ今、ロケーション管理が必要なのか?
👉 問題言語化ゾーン
ここからは、
少しだけ“耳が痛い話”をします。
でもこれは、
あなたの現場がダメだから、ではありません。
👉
**ほとんどの小規模倉庫・店舗バックヤードで
「普通に起きている現実」**です。
H3-1|棚番だけの現場で起きているリアルな問題
棚番を付けた現場の多くが、
実はこんな状態になっています。
- 場所が決まっていない
- 商品が日替わりで移動している
- 誰も正しい場所を説明できない
- 「前ここにあったよね?」が日常会話
これ、かなり“あるある”です。
たとえば――
「この商品、どこにありますか?」
「うーん…たしか昨日は A-03 にあった気がします」
「あ、でも今朝見たときは B-01 にあったような…?」
👉
場所に“正解”が存在していない状態です。
棚番は付いているのに、
- どこに何を置くか決まっていない
- 空いている棚にとりあえず置く
- 忙しいから仮置きする
- 後で戻そうと思って忘れる
その結果、
- 商品の場所が毎日変わる
- 人によって置き場所が違う
- 誰も全体を把握していない
という、
**「なんとなく回っている地獄」**が完成します。
そしてこの状態が続くと、
必ずこうなります。
- 探す時間が増える
- 人に聞く回数が増える
- 新人が場所を覚えられない
- ピッキングミスが出る
- 棚卸で数が合わない
👉
でも、現場はこう思っています。
「まぁ、うちはこんなもんだよね」
「忙しいから、細かいルール決めても無理だし」
実はここが、一番危ないポイントです。
H3-2|Excel管理だけでは、もう限界な理由
次に多いのが、
Excelで在庫数だけ管理している現場です。
これも、めちゃくちゃ多いです。
Excelに、
- 商品名
- 在庫数
- 入出庫履歴
こうした情報は入っている。
でも――
👉
「どの棚の、どの場所にあるか」
が入っていない。
この状態、
実はかなり致命的です。
なぜなら、
現場ではこんなことが起きるからです。
- Excel上の在庫数は合っている
- でも、棚を見ても数が合わない
- そもそも商品が見つからない
すると、
だいたいこうなります。
「あれ?在庫あるはずなんだけどな…」
「まぁ、どこかにあるでしょ」
「とりあえず今日は出荷できたからOK」
👉
この“とりあえずOK”が積み重なって、
在庫管理は静かに壊れていきます。
さらに、Excel管理には
構造的に避けられない問題があります。
- 更新漏れが起きる
- 同時編集で壊れる
- 誰がいつ直したか分からない
- 履歴が追えない
- 人によって入力ルールが違う
そして最終的に起きるのが、
これです。
👉
属人化。
- この人しか在庫の場所が分からない
- この人が休むと現場が止まる
- 新人に説明できない
- 引き継ぎが地獄
ここまで来ると、
もう気合や努力ではどうにもなりません。
👉 結論:もう「なんとなく管理」では回らない
ここまでの話、
1つでも当てはまっていたら――
👉
あなたの現場は、
もうロケーション管理が必要な段階に入っています。
- 棚番はあるけど、場所は決まっていない
- Excelはあるけど、場所と数量がひも付いていない
- 棚卸が毎回ズレる
- 誰か1人に依存している
これ、全部つながっています。
そして重要なのは、
ここです。
👉
この問題、
「高額なシステム」を入れなくても解決できます。
必要なのは、
- 場所を決める
- 商品の置き場を固定する
- その場所と在庫数をひも付ける
たったこれだけです。
H2-3|棚番 はんこは「ロケーション管理の超・入口」
👉 本記事のコア思想ゾーン
ここまで読んで、
「じゃあ、ロケーション管理って
結局どうやって始めればいいの?」
そう思った方も多いと思います。
結論から言うと、
いきなり難しいことをやる必要はありません。
そして実は――
👉
**棚番はんこは、
ロケーション管理の“超・優秀な入口”**です。
H3-1|なぜ、はんこがロケーション管理の第一歩になるのか
一見すると、
棚番はんこって、ただの事務用品ですよね。
でも、現場目線で見ると、
かなり本質的な役割を持っています。
■ 理由①:棚番が“固定される”
マジック手書きやテープ表示の棚番は、
- にじむ
- 消える
- 剥がれる
- 書き直される
つまり、
棚番そのものが安定しません。
その結果、
- 表記が変わる
- 位置がズレる
- 読みづらくなる
👉
場所の「名前」が、
そもそも信用できない状態になります。
一方、はんこで押した棚番は、
- 表示が安定する
- 勝手に変わらない
- 消えにくい
つまり、
👉
棚番=場所の名前が“固定される”
という、超重要な土台ができます。
■ 理由②:表示が統一される
はんこを使うと、
- 書体
- 文字サイズ
- 表記形式
これらが、
一気に揃います。
すると何が起きるかというと――
- 読み間違いが減る
- 表記ゆれが消える
- 「これ何番?」が無くなる
👉
人による解釈のブレが消えます。
これ、
地味ですがめちゃくちゃ重要です。
■ 理由③:誰でも同じ場所を認識できる
棚番が、
- 固定されていて
- 統一されていて
- 読みやすい
この3つがそろうと、
👉
**「場所の共通認識」**が
現場に生まれます。
- 新人でも
- ベテランでも
- たまに入る人でも
同じ棚番を見て、
同じ場所だと認識できる。
これができていない現場、
実はめちゃくちゃ多いです。
「A-03って、
そのA-03? それともこっちのA-03?」
こういう会話が出ている時点で、
もうロケーション管理は無理です。
H3-2|でも、はんこを押しただけでは何も始まらない
ここ、
一番大事なところなので
はっきり言います。
👉
はんこを押しただけでは、
在庫管理は1ミリも良くなりません。
実際、
こういう現場は本当に多いです。
- 棚番はきれいに揃っている
- 表示も読みやすい
- 見た目だけは整っている
でも――
- 商品の場所が決まっていない
- 日によって置き場所が違う
- 空いている棚にとりあえず置く
- 忙しいから仮置きする
👉
結局、前と何も変わっていない。
さらに、
- 入出庫ルールが無い
- 誰がいつどこに戻すか決まっていない
- 棚卸のたびにズレる
こうなると、
「棚番、意味なくない?」
「結局、探す時間変わってなくない?」
という、
悲しい結論にたどり着きます。
■ 本当の問題は、ここです
問題の本質は、
はんこではありません。
👉
「場所に意味がひも付いていない」
ことです。
つまり、
- この棚は何を置く棚なのか?
- この商品はどこに戻すのか?
- 置き場所は固定なのか?
これが決まっていない限り、
棚番がいくらきれいでも意味がありません。
👉 結論:はんこはスタート地点にすぎない
ここまでの話をまとめます。
- 棚番はんこは、めちゃくちゃ優秀
- ロケーション管理の入口としては満点
- でも、ゴールではない
👉
はんこは「始めるきっかけ」であって、
「完成形」ではありません。
本当に必要なのは、
- 棚番を付けること
- その棚に「何を置くか」決めること
- 置き場所を固定すること
- 在庫数とひも付けること
この4ステップです。
そして、
はんこはその一番最初の、
👉
「場所に名前を付ける」という
超重要ステップを、
一気に終わらせてくれる道具です。
H2-4|小規模倉庫向け:ロケーション管理の超・現実的ステップ
👉 実践ゾーン(超重要)
ここからは、
理屈はいいから、とにかく何をやればいいのか?
を、超・現場目線で説明します。
いきなり完璧を目指す必要はありません。
👉
この3ステップだけやればOKです。
- STEP1:棚番ルールを作る
- STEP2:商品ごとに定位置を決める
- STEP3:Excelに「場所」列を追加する
これだけで、
あなたの現場は疑似ロケーション管理状態になります。
H3-1|STEP1:棚番ルールを作る(ここが9割)
いきなり断言します。
👉
ロケーション管理の成否は、
この棚番ルール作りで9割決まります。
ここを適当にやると、
- すぐ破綻します
- 2か月後に振り直し地獄になります
- 「やらなきゃよかった」になります
なので、
最低限ここだけは考えてください。
■ ① 何桁にするか
まずは、
棚番のフォーマットを決めます。
例:
- A-01
- A-02
- B-01
- B-02
このときのコツは1つだけ。
👉
最初から“2桁”で作ること。
- 01 / 02 / 03 / …
- 1 / 2 / 3 / …
後者で作ると、
100% 後悔します。
「あ、10番どうする?」
「A-9 の次って A-10? 表示ズレない?」
こうなります。
■ ② 英字+数字か、数字だけか
次に、
- A-01
- B-03
のように、
エリアを英字で分けるかを決めます。
小規模倉庫なら、
👉
英字+数字の2階層構造
が、ほぼ最適解です。
理由はシンプルで、
- エリア感が出る
- 人が覚えやすい
- 増設しやすい
からです。
■ ③ 上下段・左右の考え方
ここ、
地味にめちゃくちゃ大事です。
たとえば、
- 上段 → -01
- 中段 → -02
- 下段 → -03
なのか、
- 左 → -01
- 右 → -02
なのか。
👉
このルールを決めずに
棚番を振り始めると、
100% 破綻します。
■ ④ どこから振るか
棚番は、
👉
入口から順に振る
のが、鉄板です。
- 入口に近い棚 → A-01
- その隣 → A-02
理由は単純で、
- 説明しやすい
- 覚えやすい
- 迷いにくい
からです。
■ ⑤ 将来増設の余白
最後に、
これだけは絶対に入れてください。
👉
番号の“空き”です。
例:
- A-01
- A-02
- (空ける)
- A-04
- A-05
最初から
ギチギチに詰めると、
後で地獄を見ます。
H3-2|STEP2:商品ごとに「定位置」を決める
次にやることは、
めちゃくちゃシンプルです。
👉
1商品につき、1つの棚番を割り当てる。
それだけです。
例:
- 商品A → A-01
- 商品B → A-02
- 商品C → B-01
このときの超重要ルールがあります。
👉
「空いてるからここに置く」は禁止。
忙しいと、
絶対にやりがちですが――
- 仮置き
- 一時置き
- 後で戻すつもり
これをやった瞬間、
ロケーション管理は崩壊します。
最初は、
- 置ききれない
- はみ出る
- 入らない
商品が出てきてもOKです。
👉
まずは「場所を固定する」ことの方が
100倍大事です。
H3-3|STEP3:Excelに「場所」を列として追加する
最後のステップです。
ここで、
いきなりシステムの話はしません。
👉
Excelで十分です。
やることは1つだけ。
👉
在庫管理表に
「ロケーション」列を追加する。
例:
| 商品名 | ロケーション | 在庫数 |
|---|---|---|
| 商品A | A-01 | 12 |
| 商品B | A-02 | 5 |
| 商品C | B-01 | 8 |
これだけです。
すると何が起きるかというと――
- Excelを見れば
どこに何があるか分かる - 棚を見れば
Excelの在庫と照合できる
👉
これだけで、
もう疑似ロケーション管理状態です。
👉 結論:これだけで「別の現場」になります
ここまでの3ステップ、
- 棚番ルールを作る
- 商品ごとに定位置を決める
- Excelに場所列を追加する
たったこれだけです。
でも――
👉
現場の見え方、
ほぼ確実に変わります。
- 探す時間が減る
- 人に聞く回数が減る
- 新人が覚えやすくなる
- 棚卸が楽になる
しかも、
- お金ほぼゼロ
- システム導入なし
- 明日からできる
H2-5|ロケーション管理を壊す「よくある失敗」
👉 失敗回避ゾーン
ここまでのステップ、
正直そこまで難しくなかったと思います。
- 棚番ルールを作る
- 商品ごとに定位置を決める
- Excelに場所列を追加する
この3つだけでしたよね。
でも――
ここから先で、ほぼ全員が同じ失敗をします。
そしてその失敗は、
ロケーション管理を静かに・確実に壊します。
H3-1|場所を固定しないまま運用する
これ、
一番多くて、一番致命的です。
やっていることは、
本当にシンプルです。
- 空いてる棚に適当に置く
- とりあえず仮置きする
- 忙しいから後で戻そうと思う
- 結局戻さない
👉
この瞬間、ロケーション管理は終了です。
どれだけ立派な棚番ルールを作っても、
どれだけExcelに場所を入れても――
- 置き場所が日替わりで変わる
- 人によって違う棚に置かれる
- Excelの場所と一致しない
こうなったら、
もう意味がありません。
■ なぜ人は「とりあえず空いてる棚」に置いてしまうのか?
理由は、めちゃくちゃ現実的です。
- 定位置がすでに埋まっている
- はみ出る
- 入らない
- 忙しい
- 面倒くさい
👉
誰でもやります。
本当に、誰でもやります。
でもここで重要なのは――
👉
「置ききれない」より、
「場所がブレる」ほうが100倍ヤバい
ということです。
多少はみ出ても、
箱が床に置かれても、
通路に仮置きされても――
👉
定位置に戻さない方が、
圧倒的にダメージが大きいです。
H3-2|ルールを決めずに人任せにする
これも、
ほぼ確実に起きます。
- 「なんとなく」運用が始まる
- 明文化されたルールが無い
- その場の判断に任される
すると、
現場はこうなります。
- 人ごとに置き場所が違う
- 戻し方が違う
- 判断基準が違う
たとえば――
Aさん:「この商品はA-01だよね」
Bさん:「え?B-02じゃないんですか?」
Cさん:「前、C-01にありましたよ?」
👉
もう、誰も正解が分からない状態です。
そして必ず出てくるのが、
この一言です。
「あの人しか分からないんだよね」
■ なぜルールが無いと、必ず属人化するのか?
理由は、超シンプルです。
👉
人は、毎回“最適化”しようとするからです。
- 近い棚に置いた方が楽
- 空いてる場所に置いた方が早い
- 面倒だから今日はここでいいや
この「善意の最適化」が積み重なると、
- ルールが壊れる
- 場所がブレる
- 説明できなくなる
そして最終的に、
👉
属人化が完成します。
👉 結論:壊れるときは、一瞬です
ここまでの失敗パターン、
どれもこう思ったはずです。
「いや、それ普通にやりそう…」
その通りです。
👉
ロケーション管理は、
壊れるときは一瞬です。
- 仮置きを許す
- 人任せにする
- ルールを決めない
この3つのどれか1つでも入ると、
ほぼ確実に元のカオスに戻ります。
でも、逆に言えば――
👉
この2つだけ守れば、
ほぼ壊れません。
- 定位置は絶対に変えない
- 置き場所ルールを明文化する
たったこれだけです。
H2-6|棚番 → ロケーション → 在庫管理、という正しい順番
👉 思想ゾーン(超重要)
ここまで読んで、
「じゃあ、
結局どこまでやれば正解なの?」
そう思っている方も
多いと思います。
そこで、
この章ではっきりさせておきます。
👉
在庫管理には、“正しい順番”があります。
そしてこの順番を飛ばすと、
ほぼ確実に破綻します。
H3-1|この順番を飛ばすと、必ず破綻する
まず、
多くの現場がやってしまう
「よくある失敗ルート」を見てみましょう。
■ 失敗ルート①:いきなり在庫管理システム
これは、本当に多いです。
「Excelが限界だから、
そろそろシステム入れよう」
その判断自体は、
まったく間違っていません。
でも――
順番が間違っています。
棚番もバラバラ、
置き場所も決まっていない状態で
システムを入れると、こうなります。
- 場所の登録がぐちゃぐちゃ
- 商品とロケーションが一致しない
- 入出庫入力が面倒になる
- 誰も使わなくなる
👉
結果:
「高いだけのExcel」になります。
■ 失敗ルート②:いきなりバーコード
これも、よくあります。
「バーコード使えば、
在庫管理うまくいくでしょ?」
気持ちはめちゃくちゃ分かります。
でもこれも、
順番が逆です。
- 場所が決まっていない
- 商品の戻し場所が人任せ
- ロケーションが無い
この状態でバーコードを導入すると、
- 入庫はできる
- 出庫もできる
- でも、どこにあるか分からない
👉
「読み取れるだけの地獄」
が完成します。
■ 失敗ルート③:いきなり全数棚卸
これも、
めちゃくちゃ多いです。
「まずは一回、
全部数え直そう」
一見、
めちゃくちゃ正しそうに見えます。
でも実は、
これも順番が逆です。
- 置き場所が決まっていない
- 仮置きが多い
- 場所と数量がひも付いていない
この状態で全数棚卸をやると、
- めちゃくちゃ大変
- 3日後にはもうズレてる
- 誰もやりたがらなくなる
👉
「ただの苦行」で終わります。
H3-2|小規模現場にとっての“ちょうどいい順番”
じゃあ、
どういう順番が正解なのか?
ここで、
小規模現場向けの
現実的な正解ルートを出します。
👉
この順番です。
① 棚番を整える
まずやることは、
本当にこれだけです。
- 棚番を振る
- 表示を統一する
- 読みやすくする
👉
まずは「場所に名前を付ける」だけ。
② ロケーションを決める
次に、
- この棚には何を置くか
- この商品はどこに戻すか
これを決めます。
👉
1商品1ロケーションからでOK。
完璧じゃなくていいです。
③ Excelで場所と数量をひも付ける
ここで、
ようやくExcelの出番です。
- 商品名
- ロケーション
- 在庫数
この3つを並べます。
👉
これだけで、
疑似ロケーション管理は完成です。
④ 仕組み化を考える(← ここで初めて)
ここまで来て、
はじめて考えればOKです。
- システムを入れるか
- バーコードを使うか
- ルールを厳密化するか
👉
この段階に来てからで、
全然遅くありません。
👉 結論:正しい順番を踏めば、失敗しない
ここまでの話をまとめます。
👉
在庫管理の正しい順番は、これです。
- 棚番を整える
- ロケーションを決める
- Excelで場所と数量をひも付ける
- 仕組み化を考える
そして重要なのは、
この順番を飛ばさないことです。
- いきなりシステム → NG
- いきなりバーコード → NG
- いきなり全数棚卸 → NG
👉
全部、失敗ルートです。
逆に言えば――
👉
この順番さえ守れば、
ほぼ確実に在庫管理は良くなります。
しかも、
- お金ほぼゼロ
- 明日からできる
- 途中で止めてもムダにならない
H2-7|Excelロケーション管理が限界を迎えるポイント
👉 講座・次記事ブリッジゾーン
ここまでのステップで、
- 棚番を整えて
- ロケーションを決めて
- Excelに「場所」列を追加して
- 商品 × 場所 × 在庫数 をひも付けた
ここまで来ている人は、
正直かなり優秀です。
多くの現場は、
この段階にすら到達していません。
なのでまず、
はっきり言っておきます。
👉
この時点で、在庫管理は“確実に”良くなっています。
でも――
ここから先で、
ほぼ全員が同じ壁にぶつかります。
H3-1|必ず詰まる瞬間
Excelでロケーション管理を始めた現場で、
ほぼ100%起きるのが、次の4つです。
■ 更新漏れが起きる
最初は、
みんなちゃんと更新します。
- 入庫したら数量を直す
- 出庫したら数量を引く
でも、
忙しくなってくると――
- 「あとで直そう」
- 「今日はいいや」
- 「たぶん合ってる」
👉
これが積み重なって、
静かにズレ始めます。
■ 同時編集で壊れる
2人以上が触り始めた瞬間、
Excelは一気に不安定になります。
- 上書きされる
- 保存競合が起きる
- 古いファイルを使う人が出る
👉
どれが最新か分からなくなります。
■ 履歴が追えない
気づいたら、
- 在庫がズレている
- 数が合わない
- マイナスになっている
でも、
- いつ
- 誰が
- 何を
- どう触ったのか
👉
一切分かりません。
■ 誰が触ったか分からない
これ、
地味に一番ストレスです。
- 「誰が直したの?」
- 「いや、自分じゃないです」
- 「たぶん〇〇さんじゃない?」
👉
責任の所在が消えます。
ここまで来ると、
現場でよく出てくるセリフは
だいたい同じです。
「Excel、
やっぱ限界じゃない?」
H3-2|「ロケーション管理を始めた人」ほど次に悩むこと
ここ、
めちゃくちゃ重要なポイントです。
実は――
👉
この悩みが出てきている時点で、
あなたの現場は“成功側”にいます。
なぜなら、
そもそもロケーション管理を
やっていない現場は、
この悩みにすら到達しないからです。
■ 正しい在庫はいくつ?
Excelを見ると「10」。
でも棚を見ると「8」。
別の棚から出てきて「12」。
👉
どれが正解か分からない。
■ どこに何があるか、即答できない
「商品Aどこ?」
って聞かれて、
- Excelを開いて
- フィルターかけて
- スクロールして
👉
10秒以上かかる。
これ、
ロケーション管理を
ちゃんと始めた人ほど
強く感じます。
「あれ、
もっと楽になるはずじゃなかったっけ…?」
■ 棚卸が合わない
ロケーション管理をしてるから、
棚卸は楽になる。
――はずなんですが。
- 合わない
- ズレてる
- 差異が出る
👉
結局、理由が分からない。
👉 結論:Excelが悪いわけじゃない
ここで、
一番大事なことを言います。
👉
Excelが悪いわけじゃありません。
むしろ、
- ここまで来れたのは
- Excelのおかげです。
でも――
👉
ロケーション管理という仕組みは、
構造的にExcelと相性が悪いんです。
なぜかというと、
- 同時編集が前提になる
- 入出庫履歴が重要になる
- 誰が何をしたかが重要になる
- 場所 × 商品 × 数量が常に動く
👉
これ、Excelの得意分野じゃありません。
👉 次の一手は「大げさ」じゃなくていい
ここまで読んで、
「やっぱり
システム入れなきゃダメなのか…」
そう思った方。
安心してください。
H2-8|小規模現場でも無理なく進化できるやり方もある
ここまで読んで、
- 棚番を整えて
- ロケーションを決めて
- Excelで場所と数量をひも付けて
ここまで来ている方。
正直、
かなり良いところまで来ています。
多くの現場は、
この段階にすら到達していません。
でも同時に、
こんな感覚も出てきていると思います。
- Excelの更新がしんどくなってきた
- 誰がいつ触ったか分からないのが不安
- 履歴が追えない
- 棚卸がまたズレ始めた
そして次に、
ほぼ全員がここで止まります。
- ちゃんと仕組み化したい気はする
- でも大げさなWMSは要らない
- 小規模向けの在庫管理システムが見つからない
- 高そう・難しそう・現場が混乱しそう
👉
この感覚、めちゃくちゃ正常です。
H3-1|いきなり大げさなWMSは要らない
まず、
ここをはっきりさせておきます。
👉
小規模現場に、
フル機能のWMSはほぼ不要です。
多くの現場で本当に必要なのは、
この3つだけです。
- ロケーション管理
→ どこに何があるか分かる - 入出庫履歴
→ いつ・誰が・何を・いくつ動かしたか分かる - 棚卸
→ 現場在庫とデータを合わせられる
逆に言うと、
- 複雑な在庫分析
- AI需要予測
- 自動発注
- 大規模WMS連携
👉
こういうものは、
今の段階では一切いりません。
むしろ入れると、
- 画面が難しくなる
- 入力が面倒になる
- 誰も使わなくなる
という方向に転びがちです。
ここまで読んできたあなたは、
もう分かっているはずです。
👉
在庫管理は「機能」じゃなく「順番と運用」だ
ということを。
H3-2|ロケーション管理・入出庫・棚卸を一体で回せる仕組みもある
実は――
ここまでの流れに
かなり素直にハマる仕組みも存在します。
それが、
アピス在庫管理システムです。
ここで強調しておきます。
👉
これは「おすすめ」ではありません。
「こういう立ち位置の仕組みもある」
という事実の共有です。
アピス在庫管理システムは、
思想的にかなりシンプルです。
- 棚番(ロケーション)を登録できる
- 商品と場所をひも付けられる
- 入出庫の履歴が自動で残る
- 棚卸で差異を確認できる
👉
やっていることは、
あなたが今 Excel でやっていることと、ほぼ同じです。
違いは、
ここだけです。
- 誰が触ったかが分かる
- いつ何を動かしたかが残る
- 同時編集で壊れない
- 履歴をさかのぼれる
👉
つまり、
「Excelロケーション管理の
延長線上にある仕組み」
という立ち位置です。
■ 小規模向け在庫管理システムとしての立ち位置
ここも、
はっきりさせておきます。
アピス在庫管理システムは、
- 大企業向けではありません
- 多機能WMSでもありません
- 在庫管理の完成形でもありません
👉
小規模現場向けの
“ちょうど中間”の仕組みです。
- Excelが限界に来た人向け
- でも大げさなWMSは要らない人向け
- ロケーション管理をちゃんと回したい人向け
この段階に来ている人にとっては、
「あ、こういう仕組みもあるんだ」
と
知っておくだけでも、
次の一手を考える材料になります。
■ いま無理に、何かを入れる必要はありません
最後に、
一番大事なことを書いておきます。
👉
いま無理に
システムを導入する必要はありません。
あなたの現場は、
すでにここまで来ています。
- 棚番を整えた
- ロケーションを決めた
- Excelで場所と数量をひも付けた
👉
これだけで、
現場は確実に一段階よくなっています。
そして将来、
- Excel運用が本当に限界に来たとき
- 棚卸がまたズレ始めたとき
- 属人化がつらくなったとき
そのタイミングで、
「そういえば
こういう仕組みもあるって
書いてあったな」
と思い出してもらえれば、
それで十分です。
H2-9|まとめ|棚番はんこは「在庫管理の入口」
ここまで読んでいただいて、
おそらく多くの方が、こう感じていると思います。
「棚番はんこ、
思っていたより意味あるな…」
その感覚、
かなり正しいです。
■ はんこは、超優秀な第一歩
棚番はんこには、
はっきりした価値があります。
- 表示が統一される
- 読み間違いが減る
- 誰でも同じ場所を認識できる
- 「ここ何番?」が消える
👉
これだけで、現場は確実に良くなります。
なのでまず、
声を大にして言いたいです。
👉
棚番はんこを使う判断は、
めちゃくちゃ良い判断です。
■ でも、本体は「ロケーション管理」
ただし――
ここが一番大事なポイントです。
👉
棚番はんこは、ゴールではありません。
棚番は、
- あくまで「場所の名前」
- ただのラベル
- ただの記号
にすぎません。
本当に在庫管理が始まるのは、
この先です。
- その棚に
- 何を置くのかを決めて
- その場所に
- いくつあるかを管理して
- 入出庫のたびに
- ちゃんと更新する
👉
これが「ロケーション管理」です。
■ ロケーション管理が始まって、やっと在庫管理が始まる
ここまで来て、
ようやく全体像がつながります。
- 棚番を付ける
- ロケーションを決める
- 場所と在庫をひも付ける
この順番を踏んで、
初めて――
👉
在庫管理が“仕組み”として回り始めます。
逆に言うと、
- 棚番だけ整えて
- 場所が決まっていなくて
- 在庫数も合っていなくて
- 更新ルールも無い
この状態だと、
👉
見た目だけ整った「なんちゃって管理」
になってしまいます。
■ 今日やるべきことは、これだけでOK
もしあなたが、
- いま棚番をバラバラに付けていて
- 手書きで
- 表示も統一されていなくて
- 現場が地味に混乱している
この状態なら。
👉
まずは棚番はんこで、
表示を統一するだけでOKです。
それだけでも、
確実に一歩前に進みます。
そして次の一歩として、
- 商品ごとに
「この商品はここ」と決める - Excelに「場所」列を足す
- 場所 × 商品 × 数量をひも付ける
👉
ここまで来たら、
あなたの現場はもう“在庫管理の入口”に立っています。
■ その先は、無理に急がなくていい
最後に、
これも大事なことなので書いておきます。
👉
いきなり完璧を目指す必要はありません。
- いきなりシステム
- いきなりバーコード
- いきなり全数棚卸
全部、
もっと後で大丈夫です。
まずは、
- 棚番を整える
- ロケーションを決める
- 場所と在庫をひも付ける
👉
この3つができていれば、
それだけで十分“正しい方向”に進んでいます。
👤 筆者プロフィール|DXジュン(Apice Technology 代表)
「tecn」を運営している DXジュン です。
Apice Technology株式会社の代表として、20年以上にわたり
Web制作・業務改善DX・クラウドシステム開発に携わっています。
普段は企業の現場課題に寄り添いながら、
在庫管理システム/予約システム/求人管理/受発注システム/クラウドソーシング など、
中小企業の仕事を“ラクにするツール”を作っています。
tecn では、業務改善のリアルや、Webシステムの仕組み、 そして「技術が生活をちょっと楽しくしてくれる」ような 日常×デジタルのヒントをゆるく発信しています。
現在の注力テーマは 在庫管理のDX化。 SKU・JAN・棚卸・リアルタイム連携など、 現場で役立つ情報を発信しつつ、 自社のクラウド在庫管理システムも開発・提供しています。
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