在庫管理システムを入れる前に知っておいてほしい
「やってはいけない順番」と「失敗しない進め方」
本講座では、
アピス在庫管理システムでの実際の導入経験をベースに、
中小規模の現場でも無理なく進められる考え方を整理しています。
ここまで、
14回にわたって
在庫管理の話をしてきました。
- 全数棚卸しは唯一解じゃない
- SKUは完璧に決めなくていい
- 商品マスターは最低限でいい
- ルールは軽くていい
- 在庫はズレる前提でいい
- 属人化はゼロにしなくていい
正直に言うと――
ここまで読む人は、
かなり少数派です。
でも、
ここまで読んでくれたあなたは、
もう気づいているはずです。
在庫管理って、
システムの問題じゃないんだな。
この最終回では、
この15回講座の思想を、
たった5つの言葉にまとめます。
不安の言語化
最終回まで来ても、
きっとまだ
こう思っているはずです。
- それでも、
うまくいく自信がない - うちの現場は、
もっとぐちゃぐちゃだ - 他社みたいに
きれいに運用できる気がしない - 結局、
失敗したらどうしようと思ってる - 本当にこの考え方で
大丈夫なのか、まだ不安
この不安、
めちゃくちゃ正常です。
責めない宣言
この講座の最後に、
一番大事なことを言います。
在庫管理がうまくいかなかったとしても、
それは
あなたの能力の問題ではありません。
在庫管理は、
どんな会社でも
必ず一度はつまずきます。
この講座は、
「失敗しない方法」ではなく、
**「致命傷を避ける方法」**を
ずっと話してきました。
今回のゴール
この回のゴールは、
モチベーションを上げることではありません。
- 在庫管理に
正解はないと腹落ちする - 何を守れば
“失敗扱い”にならないか知る - 迷ったときの
判断軸を持つ
ここまで腹落ちすれば十分です。
H2-1|守るべきこと①
「最初から完璧を目指さない」
この講座で、
一番最初から
一貫して言ってきたことです。
完璧に始めようとした瞬間、
在庫管理は止まります。
- SKUを全部決めてから
- 商品マスターを全部作ってから
- 棚番を全部設計してから
- ルールを全部決めてから
このどれかを
やり始めた瞬間、
ほぼ確実に詰みます。
最低限で始める。
これだけ守ってください。
H2-2|守るべきこと②
「今の運用を壊さない」
これも、
何度も言ってきました。
今のやり方を、
無理に捨てなくていい。
- Excel管理
- 口頭ルール
- 暗黙の了解
これらはすべて、
「現場が回るように
最適化された結果」です。
いきなり
これを壊すと、
ほぼ100%失敗します。
H2-3|守るべきこと③
「在庫はズレる前提でやる」
これ、
本当に一番大事です。
在庫は、
どんな仕組みでもズレます。
ズレない在庫管理は、
理論上ほぼ存在しません。
だからこそ――
- ズレない仕組みを作る
のではなく - ズレたときに
戻せる仕組みを作る
この発想だけは、
絶対に捨てないでください。
H2-4|守るべきこと④
「ルールは軽く、責めない」
在庫管理が
崩壊する瞬間は、
だいたいここです。
- ルールが重くなる
- ミスが許されなくなる
- 空気が悪くなる
この3点セットが揃うと、
入力されなくなって、
在庫は終わります。
ルールは軽くていい。
ミスは出ていい。
この思想、
めちゃくちゃ重要です。
H2-5|守るべきこと⑤
「止まらないことを最優先する」
これが、
この講座の最終結論です。
在庫管理の成功条件は、
「正確さ」ではなく
「止まらないこと」です。
- ちょっとズレてる
- ルールが甘い
- 仕組みが雑
それでもいいです。
止まってないなら、
それは成功側です。
考え方/判断軸(この講座の魂)
ここまでの話を、
1つの塊にします。
・完璧を目指さない
・今の運用を壊さない
・在庫はズレる前提
・ルールは軽く、責めない
・止まらないこと最優先
迷ったら、
必ずここに戻ってきてください。
なぜ、この考え方なのか
正直に言います。
この講座で話してきたこと、
全部「理論」ではありません。
全部、
現場で何度も失敗した人の思想です。
- 完璧を目指して止まった
- ルールを作りすぎて壊れた
- 現場を疲弊させて終わった
この地雷を、
全部踏んだ人間の思想です。
解決しすぎない
この最終回でも、
あえて
何も解決しきりません。
- 具体的な設定方法
- システムの操作
- どのツールを選ぶか
これらは、
この講座の本質ではないからです。
悩ましさの言語化
ここまで来ても、
まだきっと
こう思っているはずです。
「それでも、
うちは失敗しそう…」
その感覚、
めちゃくちゃ正常です。
だからこそ、
この言葉を
最後に置いておきます。
失敗しない在庫管理は、
存在しません。
でも、
取り返しのつかない失敗は
避けられます。
次へ(この講座の“本当の終わり方”)
この講座は、
ここで終わりではありません。
在庫管理は、
導入してからが本番です。
- ズレる
- 迷う
- ルールが崩れる
- 属人化が戻る
これ、
必ず起きます。
そのときは――
この講座のどこかに、
必ず戻ってきてください。
まとめ(約200字)
在庫管理に、
完璧な正解はありません。
大事なのは、
失敗しないことではなく、
致命傷を避けることです。
完璧を目指さず、
今の運用を壊さず、
ズレる前提で進める。
ルールは軽く、
責めない空気を作る。
止まらないことを
最優先する。
それだけで、
在庫管理は
十分に「成功側」に入ります。
今日の安心(最終回)
あなたが
この15回講座を
ここまで読んだ時点で、
あなたの在庫管理は
もう失敗側ではありません。
少なくとも――
致命傷ルートは、
すでに回避しています。
ここまで読んだ方へ|在庫管理の「次の一歩」のご案内
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
この講座では、「完璧を目指さない在庫管理」、 「現場を疲弊させない導入」、 「止まらない仕組みづくり」 を一貫してお伝えしてきました。
この講座の考え方は、アピス在庫管理システムの思想そのものです
実はこの講座でお話ししてきた考え方は、すべて 「アピス在庫管理システム」という小規模事業者向けの在庫管理システムを設計する中で生まれたものです。
- SKUや棚番を完璧に決めなくても始められる
- Excelからの段階導入を前提にできる
- 全数棚卸を強制しない(理想の一つとして扱う)
- ルールを重くせず、止まらない運用を優先する
その代わり、「小さな会社が、失敗せずに始められる」ことに本気で振り切っています。
ここまで読んで「うちも何とかしたい」と思った方へ
- 売り込みはしません(合わない場合は「やめた方がいい」とお伝えします)
- 今のやり方(Excel運用など)を否定しません
- 「導入するか迷っている」段階でも大丈夫です
👤 筆者プロフィール|DXジュン(Apice Technology 代表)
「tecn」を運営している DXジュン です。
Apice Technology株式会社の代表として、20年以上にわたり
Web制作・業務改善DX・クラウドシステム開発に携わっています。
普段は企業の現場課題に寄り添いながら、
在庫管理システム/予約システム/求人管理/受発注システム/クラウドソーシング など、
中小企業の仕事を“ラクにするツール”を作っています。
tecn では、業務改善のリアルや、Webシステムの仕組み、 そして「技術が生活をちょっと楽しくしてくれる」ような 日常×デジタルのヒントをゆるく発信しています。
現在の注力テーマは 在庫管理のDX化。 SKU・JAN・棚卸・リアルタイム連携など、 現場で役立つ情報を発信しつつ、 自社のクラウド在庫管理システムも開発・提供しています。
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記事があなたの仕事や生活のヒントになれば嬉しいです。 コメント・ご相談があればお気軽にどうぞ!





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