【UTM講義 第4回】よく読まれる導線の増やし方と、改善の当て勘を外さないコツ
🎯 今回のゴール
第3回で「どの導線が読まれているか」を確認できるようになりました。
第4回では、そのデータを改善に活かす具体的なやり方を紹介します。
UTMを付けて分析するだけでなく、実際にクリックを増やす導線を**“設計・検証・改善”**していくステップです。
STEP1|「読まれている導線」をまず整理する
GA4のレポートで確認したキャンペーンごとの成果を、次のように簡単な表に整理します。
| キャンペーン | 参照元 / メディア | セッション | 平均滞在時間 | クリック率 | 
|---|---|---|---|---|
| daiso_cluster | pillar / internal | 820 | 3:40 | 5.2% | 
| daiso_cluster | twitter / social | 300 | 3:15 | 3.8% | 
| ldac_cluster | pillar / internal | 450 | 2:55 | 4.1% | 
この表を見て、「どこから来て、どこが続いているか」を把握します。
- セッション数が多い導線:入口として強い(露出位置が良い)
- 滞在時間が長い導線:記事内容との親和性が高い
- クリック率が高い導線:リンクテキスト・配置が優秀
💡まずは「上位2〜3の導線」を改善対象にします。
STEP2|ピラーのH2末に「関連記事ボックス」を設置
ピラー記事は“ハブ”としての役割が強く、H2末に設置する関連記事リンクが最もCTRを伸ばしやすい位置です。
例(耳スタのダイソークラスターの場合)
Before:
ダイソーのワイヤレスイヤホンはコスパ抜群です。
After:
ダイソーのワイヤレスイヤホンはコスパ抜群です。
👉 関連記事:【徹底比較】ダイソーG273-3とG273-4の違いを写真でチェック!
理由:
- 段落の最後に入れると視線が止まりやすい
- CTAを自然に誘導できる
- 内部回遊(PV増)にも直結
📊 このリンクにUTMを付けておくことで、どのH2が一番誘導できているかを後で分析できます。
STEP3|アンカーテキストを“クリックしたくなる文”に変える
リンクテキスト(アンカーテキスト)はクリック率に直結する要素です。
NG例
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OK例
【比較】音質が違う?G273-3とG273-4を聴き比べ!
【初心者向け】LDACを簡単に設定する方法を3ステップで解説
コツ:
- 【】などの装飾を使って視覚的に区切る
- クリック後に何が得られるかを明確にする
- “問題解決”や“比較”“初心者向け”などの言葉は特に効果的
STEP4|SNS投稿でもUTM付きURLを試す
SNS経由の導線は一度設定して放置しがちですが、UTMを付けて投稿の成果を見れば改善ポイントが分かります。
例:X(旧Twitter)投稿パターン比較
パターンA(情報型)
【1000円でここまで!?】  
ダイソーのワイヤレスイヤホンが驚きの高音質。  
https://earbuds.aspsv.com/daiso-earphones-compare/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=daiso_release
パターンB(質問型)
ダイソーのイヤホンって本当に使える?  
実際に3種類を聴き比べてみた結果がこちら👇  
https://earbuds.aspsv.com/daiso-earphones-compare/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=daiso_release
GA4で確認すると、質問型(B)の方がCTRが1.4倍になる傾向があります。
→ 「投稿の切り口」で反応率を比較するのがポイントです。
STEP5|“仮説→実行→計測”を1サイクルにする
改善は感覚ではなく「仮説→実行→計測」で回すのが基本。
以下のようにシンプルなメモでOKです。
| 仮説 | 実行 | 結果 | 次の改善 | 
|---|---|---|---|
| H2末に関連記事を入れたらクリックが増える | 3記事で実装 | CTR +0.8% | 残りの記事にも展開 | 
| SNSの質問型投稿はクリックが伸びる | 週1で実施 | CTR +1.4倍 | 定常化 | 
| アンカーテキストを改善 | 5本修正 | 滞在時間+20秒 | 導線位置を再検討 | 
💬 重要なのは「数値を見てすぐ反応する」こと。
週単位で小さく改善していけば、1か月後には導線全体のクリック率が1〜2%改善します。
STEP6|「次に改善すべき導線」を見つける指標
GA4で定点観測をすると、次のような導線が浮かび上がってきます。
| 状況 | 対策 | 
|---|---|
| セッションは多いが滞在が短い | 記事内容の期待値ズレ。タイトルや説明を改善 | 
| 滞在は長いがクリックが少ない | CTA配置・アンカーテキストの見直し | 
| SNS流入が多いが直帰率が高い | 投稿と記事内容のギャップが原因。導入文を調整 | 
STEP7|テンプレート化して誰でも再現できるように
UTMを活かした改善は、仕組み化するほど効率が上がります。
耳スタ編集部では次のようなテンプレを運用しています👇
✅ UTM導線改善テンプレ
- GA4レポートを開く(週1回)
- 上位3導線を抽出
- CTR・滞在時間を比較
- H2末・CTA・SNS導線の改善案を立案
- 翌週に反映 → GA4で再計測
これを繰り返すだけで、「どの導線を強化すべきか」が感覚で分かるようになります。
まとめ:UTM改善のポイントは“センスではなく仕組み”
- データを見て、強い導線を増やす
- H2末・SNS・アンカーテキストがクリック率の三本柱
- 改善は仮説→実行→検証のループで進める
- UTMを使えば「どこを変えた結果どうなったか」が見える
UTMは分析ツールではなく、“改善の羅針盤”です。
感覚ではなく数字で判断することで、耳スタ全体の回遊率・PV・アフィリエイト収益がじわじわと伸びていきます。
🎓 次回(第5回)予告
「UTM分析を“自動化”する方法と、Excel・スプレッドシート連携で可視化する」
UTM付きアクセスを毎週自動集計し、改善結果を一覧管理できるようにします。
📈 この記事の目的:
GA4分析の結果を“次の改善行動”につなげ、読まれる導線を増やす。


 
			


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