サーチコンソールのCTRが合わない?ページ別データの見方と正しい分析方法を徹底解説!
はじめに
Googleサーチコンソール(通称:サチコ)は、Webサイト運営者にとって欠かせない分析ツールです。しかし使い慣れてくると、こんな疑問を持つことがあります。
「ページのCTRが0.9%だったのに、ページでフィルターをかけたら0.2%に激減した…なぜ?」
この現象、実はサーチコンソールの集計ロジックを知っていないと混乱しやすく、間違った改善判断につながる可能性もあります。
この記事では、CTRの数値が合わない理由と、正しい改善対象ページの選び方をわかりやすく解説します。
1. サーチコンソールの基本:「ページ」タブと「フィルター後」の違い
サーチコンソールの”ページ”集計には2つの見方があります。
見方 | 集計の基準 | 表示されるCTRの意味 |
---|---|---|
ページタブ(フィルターなし) | 検索全体 × ページ単位 | ページ全体のクリック数 ÷ 表示回数(正確) |
ページフィルター後に再度ページタブを見る | クエリごとの集計を合算 | 実際とはズレが生じやすい |
そのため、CTRが0.9% → 0.2%と大きく下がって見えるのはよくあることです。
2. なぜ「フィルター後」のCTRは下がるのか?
- サチコはクエリ単位でデータを保持しています。
- フィルター後は、そのページに紐づく“あらゆるクエリ”を集約し直して再計算。
- すると、クリックされていない大量のロングテールクエリも含まれる → 表示回数は増えるがクリック数は増えず、CTRが下がるのです。
3. 改善対象の選び方:どの数字を信じる?
以下のルールで判断しましょう。
- 改善対象にすべきページの条件
- 表示回数:1,000回以上
- CTR:1.0%未満(特に0.5〜0.9%台)
- 使用する画面
- 「ページ」タブでフィルターなし
これにより、“信頼できるページ単位のパフォーマンス”が確認できます。
4. 具体的改善方法:クエリ→タイトル→description
改善対象ページが見つかったら、以下の流れでCTR向上を狙います。
- ページにフィルターをかけた状態で「クエリ」タブを見る
- 表示回数が多いのにクリックされていないクエリを洗い出す
- タイトル・ディスクリプションを改善
- 上位クエリに“答える”文言が入っているか
- 数字、疑問形、メリット訴求が入っているか
5. よくある誤解と注意点
- 「フィルター後のCTRが低いから改善対象」は誤解です。
- 正しい分析には、“どの指標を、どの画面で見たか”が重要です。
まとめ:初心者が陥りやすいCTRの落とし穴
- サチコのCTRは見方で大きく変わる
- ページタブの数値を基準に改善対象を選ぶ
- フィルター後はあくまでクエリ把握に活用
正しく使えば、サーチコンソールは“無料で使える最高の改善指南役”になります。CTR改善はまず「正しい見方」から始めましょう!